ネガティブ思考を治す方法!マイナス思考の原因と対処法
ネガティブ思考とは、生き残ろうとする本能により、行われている自動的な思考・・自動思考です。
嫌なことばかり考えてしまう人へ。
マイナス思考を止める方法を、書籍『心配事の9割は起こらない』を参考に、完全解説します。
こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】2024年
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ネガティブな性格を変えたい人へ。
人生が変わる3分間、是非、お楽しみください。
この記事は、以下の構成です。
記事の構成
①ネガティブ思考の原因
②心配事の9割は起きない仕組み
③ネガティブになった時の対処法
ネガティブ思考の原因
人類は、何万年も、死と、隣り合わせの環境で生きていました。
だから・・
「この紫色のキノコを食べても、大丈夫っしょ。ポジティブ!ポジティブ!」
「熊の足跡あるけど、気にする必要ないよ。進んでいこう。ポジティブ大事」
ポジティブな個体は、毒キノコを食べたり、熊に襲われたりして、早々に死んでいきました。
生き残ったのは、ネガティブに考える個体でした。
「この紫色のキノコを食べたら、死ぬかも。やめておこう」
「この林の中から、突然、熊が出てくるかも。進むのは、やめておこう」
ネガティブに考えることで、生き残り、子孫を残して・・
その『ネガティブな個体』の末裔が、現在の私たちです。
だから。
私たちには、ネガティブに考える本能が備わっています。
これをネガティブバイアスと言います。
★バイアス★→【完全版】バイアス種類一覧『知らないと損する重要バイアス』7つ
だから、私たちは・・
「4月から職場が変わるけど、もしかしたら、意地悪な上司がいて、いじめられるかも」
そう、ネガティブに考えてしまうわけですね。
「この林の中から、突然、熊が出てくるかも」
そう、ネガティブに考えていた本能が、今も、残っているからです。
つまり。
私たちが、悪い想像や、悪い考えばかりしてしまう原因は、本能の性質にあるんですね。
生き残ろうとする本能の性質に、あるんです。
本能的な無意識は、「最悪なことが起きるかも」と、あえてネガティブに考えて・・
最悪な出来事に備えることにより、生存確率を高めようとするわけです。
なぜか?
本能的な無意識の1番の目的は「生き残ること」と「子孫を残すこと」だからです。
以下の記事のとおり。
・【暴露】幸せになれない原因『本能は、幸せを望んでいない』スピリチャル編
本能は、別に、「あ~幸せ」という体感『幸せ』なんて、1番には望んでいないんです。
本能が、最優先しているのは、「生き残り、子孫を残すこと」です。
で、その目的達成のためには。
「最悪なことが、起きるかも」
あえて、ネガティブな妄想をして。
「最悪なことが起きたら、こう対処しなきゃ」
対処法を考えることなんですね。
それが、生存確率を上げることに繋がるからです。
そう、だから。
私たちの脳は、1日中、ずっと、ずっと、「最悪なことが、起きるかも」と、ネガティブなシュミレーションを、行い続けているんですね。
「同僚の田中さんに、嫌われたかも」
「帰りの電車に、乗り遅れるかも」
「恋人に、嫌われるかも」
「仕事を首になったら、どうしよう?」
なぜ、ネガティブなシュミレーションを、行い続けているのか?
なんのために?
生き残る確率を上げるために!です。
これが、ネガティブ思考の原因・・ネガティブ思考の正体です。
ネガティブ思考とは、生存確率を上げるための、本能的な無意識が行い続けているネガティブなシュミレーションです。
「悪いことが、起きるかも」
ネガティブな妄想をすることで、備えさせて、生き残る確率を上げる・・
これ、本能的な無意識による、自動的な思考・・自動思考です。
私たちの心臓の動きや、細胞の新陳代謝などは、本能的な無意識により、24時間、自動的に行われ続けていますよね。
なんのために?
生き残るために!ですよね。
『種としてプログラミングされている』と言えます。
これと、同じなんですね。ネガティブ思考とは。
ついつい、無意識のうちに、嫌なことばかり考えてしまう・・
ネガティブ思考とは、無意識のうちに、心臓が自動的に動いてしまうのと同じようなもので・・
生き残る本能として、種としてプログラミングされており、自動的に行われ続けるもの。
それが、ネガティブ思考です。
だから、人間・・
人族のホモサピエンスである以上、個体差はあるけど、みんな、ネガティブ思考が備わっていて。
程度の差はあれど、みんな、ネガティブな妄想は、してしまいます。
心臓の動きと同様。
本能的な無意識により、24時間、自動的に行われ続けるもの・・それが、ネガティブ思考です。
だから。
「上司の機嫌を損ねてしまったかも」
「将来、年金、もらえないかも」
特に、本能的な無意識のままに生きている場合。
言い換えると。
コントロール可能な顕在意識を使わずに生きている場合は、ネガティブ思考ばかりしてしまうのは、ある意味、当然なんですね。
まずは、こう、言ってみてください。
「私には、ネガティブに考える本能が、備わっている」
こうも、言ってみてください。
「私の、脳は、生存確率を上げるために、ネガティブなシュミレーションを、行い続けている」
心配事の9割は起きない仕組み
ペンシルバニア大学の研究により、以下が判明しています。
①心配事の79%は、実際には起きない
②心配事の16%は、事前に対処することで、実際には起きない
③心配事の5%は、対処していても、起きる
つまり。
本能的な無意識が「悪いことが起きるかも」と、嫌なことを考えてしまう理由は・・
『②心配事の16%は、事前に対処することで、実際には起きない』のため!なんですね。
心配事の16%は、「悪いことが起きるかも」と、予想して、事前に対処すると、危険を回避できるわけです。
例えば。
「熊の足跡あるけど、気にする必要ないよ。進んでいこう。ポジティブ!ポジティブぅ~」
ポジティブ思考で、何の警戒もせずに、100回、林の中に入っていく場合。
そのうち79回は、熊に遭遇せず・・
そのうち16回は、熊に遭遇して、やられてしまうわけですね。
そして。
5回は、警戒の有無にかかわらず、熊の方から、突進してきて、やられてしまうわけです。
一方で。
「この林の中から、突然、熊が出てくるかも」
そう、ネガティブな妄想をして、警戒しながら、鈴を鳴らしつつ、林の中を歩いたり・・
林の中に入っていくのを、やめたら。
79回は、熊に遭遇せず・・
16回は、本来、熊と鉢合わせる危険があったのだけど、回避できるわけです。
で、5回は、熊の方から、突進してきて、やられてしまう・・というわけです。
そう、つまり。
本能的な無意識は、準備することで、回避可能な16%のために。
1日中、「悪いことが起きるかも」と、嫌なことばかり考えているわけです。
言い換えると。
脳内で、最悪なシュミレーションを、し続けているわけです。
なんのために?
生存確率を上げるために・・です。
でもね。
書籍『心配事の9割は起こらない』にあるとおり。
心配事とは、妄想なんですね。
現実では、ない。
所詮、自分の頭の中にのみ、存在している妄想に、すぎなわけです。
原宿を歩きながら「今日の私は、イケてるから、芸能事務所の人からスカウトされるかも」と、妄想している【アイドルになりたい女子高生】と、同じ・・
妄想にすぎないわけですね。
妄想にすぎないから、超高確率で、実際には、芸能事務所の人から、スカウト、されないですよね?
心配事とは、妄想だからこそ。
『嫌な考え』とは、脳内で行われているシュミレーション・・妄想に、すぎないからこそ。
不安の79%は、実際には、起きないんですね。
その意味では。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」作戦を、しているのが、本能なわけです。
「交通事故を起こすかも」
「病気になって働けなくなるかも」
「同僚たちから、急に嫌われるかも」
「恋人が浮気してるかも」
ひたすら、脳内で、最悪なことが起きるシュミレーションを連発することで。
『準備すると、回避可能となる16%のリスク』に、備えることができるように、しているわけですね。
だから。
私たちの頭の中では、しょっちゅう、頻繁に、「最悪なことが起きるかも」の妄想を、してしまうわけですね。
なんのために?
「少しでも、生存確率を上げるために」です。
そう。
生存確率を上げるために、私たちは日々、嫌な思考のせいで、嫌な気分に、なっているわけです。
言い換えると。
生存確率を上げるために、私たちは日々、最悪なことを妄想してしまい、ネガティブな気分に、なっているわけです。
前述のとおり。
本能は「あ~幸せ」という体感・・幸せなんて、別に1番には望んでいなくて。
嫌な気分になろうと、とにかく、「生き残ること」と「子孫を残すこと」のために。
ひたすら1日中、「ネガティブなことが起きるかも」のシュミレーションを、行い続けているわけですね。
ネガティブになった時の対処法
で、昔は、死の危険性と、隣り合わせだったから、この【最悪な事態の妄想をする本能】が必要だったんですね。
偉い立場の人から嫌われて、集団から排除されると・・
ジャングルの中で、1人で生きていくのは不可能だし。
他の人間集団にも、簡単には入れてもらえないから、死を意味していた・・
だから、「上司から、嫌われたかも」などと、悪い妄想をしてしまうわけですが。
安心してください。
ここは、21世紀の日本です。
「最悪なことが起きるかも」と、ネガティブなシュミレーションをしなくても、死なないです。
上司から嫌われても、転職の自由があるし・・
生活保護まで準備してくれているから、逆に、死ぬのが難しいです。
飢え死にした人の話なんて、現代日本では、聞かないですよね。
生き残るための本能は、現代では、足枷になっているものも、多いです。
例えば、油や甘いものを好む本能。
この本能のせいで、太りすぎて、逆に寿命を縮めている人が多いのが日本含む先進国ですが・・
ネガティブなことばかり考えてしまうネガティブバイアスも、同じなんですね。
現代日本では、ネガティブに考えて、備えることをしなくても、死なないです。
むしろ。
ネガティブなことばかり考えすぎるせいで、心を病んだり、将来に絶望して、自ら命を絶ってしまったり・・などと。
ネガティブに考える本能のせいで、逆に寿命を縮めている人が多いわけです。
つまり。
全ての物事に陰陽の両面がある・・メリットとデメリットがありますが。
『あえてネガティブに考え続けることで生存確率を上げようとする本能』は、昔は、デメリットより、メリットの方が、大きかったんですね。
でも、現代では。
『あえてネガティブに考え続けることで生存確率を上げようとする本能』は、メリットより、デメリットの方が、大きくなっているわけですね。
確かに。
現代社会でも、備えた方が、最悪な出来事を回避できる確率は上がりますが・・
だからと言って。
四六時中、ネガティブなことばっかり考えていると、心を病むリスクが上がるし。
嫌なことばかり考えるせいで、ストレスが溜まり、幸せな人生からは、遠ざかってしまいます。
で、現代日本においては。
「最悪なことを考えることで備える」を、もうやめて。
最悪を考えないことで、備えないせいで、最悪な出来事が実際に起きてしまう回数が、少々増えてもいいから・・
最悪なことばかり考えるのを、やめた方が、寿命は、たいして変わらないうえ、幸福度が高まるんですね。
特に、心配性の性格な人は、そうです。
現代日本では、社会として、あらゆるリスクが排除されていて、安心・安全が、確保されているからです。
ある程度は、最悪な将来のことを考えて、備える必要がありますが・・
さじ加減が重要で。
あらゆるリスクを排除してくれている現代日本においては。
備えるために、最悪な将来のことばかり考えてしまうことの方が、心の病含め、リスクが高いわけですね。
「いやいや。そうは言っても、備えないとダメでしょ?」
そう、思考が進む原因は、思い込みもしくは、ネガティブバイアスにあることに、自覚が伴いますでしょうか?
だから。
「嫌われたかも」とか「将来、ヤバいかも」などと、本能的な無意識のままに・・
ネガティブなシュミレーションを、脳内で行っている自分に気がついたら、こう、言ってみてください。
「あ、これ、ネガティブバイアスだ」
シンプルに「ネガティブバイアス」でも、良いです。
つまり。
「この嫌な考えは、本能的な自動思考だから、無視しよう」と、自分に言い聞かせるわけですね。
これが、ネガティブ思考の治し方であり、ネガティブになった時の対処法です。
例えば。
恋人と、ちょっと喧嘩してしまった時。
ネガティブバイアスにより、悪い妄想・シュミレーションが始まります。
「恋人から、嫌われたかも」
「このまま、恋人と、別れることになるかも」
「別れたら、次は、新しい人が、見つからないかも。うわぁ~」
これらは、本能の性質により、脳内で自動的に行われてしまうシュミレーション・・妄想ですが。
途中で、自分の妄想に、気がついた時点で。
「ネガティブバイアス」
そう、ひとりで、呟いてください。
「あ、これ、ネガティブバイアスだ」と、呟くことで・・
つまり、「これは、生存確率を上げようとする本能による妄想にすぎない」と自覚が伴うことで、悪い妄想が、ストップします。
そして、こうも、言ってみてください。
「まあ、そんな備えなくても、大丈夫だよ。なんとかなるよ」
「備えるために、ネガティブな妄想をし続ける方が、現代日本においては、デメリットが大きい」
このように。
ネガティブ思考をコントロールすることを続けていると、そのうち。
悪い妄想が自動的に行われてしまう回数・頻度、それ自体も、減っていきます。
ただし。
『あえてネガティブな妄想をすることで、備えようとする』は、本能なので、完全には、消し去ることができません。
だから。
「あぁ。また、生き残ろうとする本能が、ネガティブな妄想を頑張っているな。お疲れ様です。あんまり頑張ると、疲れるよ?」
慣れてくると、そんな感じで。
優しい目で、自分の本能の活動を、見てあげるような状態になっていきます。
なお。
今回の話で、重要となる「自分の無意識の思考に、気がつく」そして「自分の無意識の思考を、客観視する」については、以下の記事が詳しいです。
・図解【自分の考え】客観視する方法※自分の考えがわからない人へ
また、ネガティブバイアス含め、本能的な性質を乗り越える方法については、こちらの動画が詳しいです。
記事は、以下です。
・【図解】欲を抑える方法【科学&スピリチャル】欲をコントロールできる人の特徴
また、合わせて読むと、理解が深まる記事は、以下となります。
・【完全版】嫌なことを考えない方法『悪い想像ばかりしてしまう』スピリチャル編
・【仏教&ヨガ】被害妄想の『原因&治し方』被害妄想をやめたい!スピリチャル編
・【完全版】不安の対処法『科学&スピリチャル』お金/恋愛/仕事
<参考文献>
書籍『心配事の9割は起こらない』は、仏教(禅)の立場から、「心配事の9割は妄想だよ」と、教えてくださっている良書です。
禅僧にして、大学教授である著者が、初心者にも、わかりやすいように、すぐに役立つ48の禅の教えを紹介してくれています。
「誰が言っているか?」は大事だし、ボイスチェンジと言って、別角度から、本質的には同じ話を聞くことで、理解は深まるため・・
反芻思考を改善したい人には、おすすめです。
~補足~
現代日本人は、「死ぬことを恐れている」というより、序列の下位になることを、恐れているんですね。
サルは、集団内で、序列の上位になりたがる。
序列の下位になると「生き残ること」と「子孫を残すこと」が、達成されなくなるリスクが高まるため。
序列の下位になることを、本能は、恐れます。
「今の嫌な仕事を辞めて、転職すると、給料下がるかも」
生きてはいけるけど、人間社会の序列の中で、序列が下がるから、恐れるわけですね。
この話と、その対処法は、以下の記事が詳しいです。
・【暴露】幸せになれない原因『本能は、幸せを望んでいない』スピリチャル編
<名無き仙人>
★合わせて読みたい★
・将来の不安ばかり考えてしまう原因は【本能】対処法も!潜在意識スピリチャル編