ブラック企業【辞めたいけど、辞められない心理】
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ブラック企業を辞めたいのに、実際には、辞められない理由は、実は、本能の性質にあります。
私達、ホモサピエンスの本能には、以下の性質があります。
①所属集団の人達に、認められようとする性質
②所属集団のために、自己犠牲して尽くす性質
③変化を嫌い現状を続けようとする性質
④今いる環境に、適応しようとする性質
⑤受けた恩を返そうとする性質
これら本能的な性質が影響して、ブラック企業を辞めたいのに、実際には、辞められない現象が、発生します。
こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】2024年
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今回の話は、「ブラック企業は、さっさと転職しよう」という話では、ありません。
ブラック企業を例に解説しますが、毒親とか、モラハラ彼氏・彼女、悪い友人関係などなど・・
ブラックな環境から、抜け出せない時。
「ブラックな環境を、今すぐ変えれば良いのに、なぜ、抜け出せないのか?」
私達の脳と体に、起きている現象を、解説する話です。
自分自身は、もちろん。
結婚相手や子供、友人など、大切な人を守るためにも、知っておきたい知識です。
この記事は、以下の構成です。
記事の構成
①ブラック企業を辞められない原因(本能編)
②ブラック企業を辞めるコツ
まずは「①ブラック企業を辞められない原因(本能編)」から。
ブラック企業を辞めたいのに、辞められない原因
私達の意識には2種類あります。
「ブラック企業だから、辞めたいし、辞めた方がいい」と考えているのは、顕在意識です。
そして。
なぜか、実際には、辞めることができない原因は、本能的な無意識にあります。
というのも。
意識全体のうち、95%は、本能的な無意識のため。
私達の考えや行動の95%は、無意識により、自動的に行われてしまうからです。
すなわち。
自覚が伴う顕在意識で「ブラック企業は、辞めるべきだ」と、考えても・・
本能的な無意識から「ブラック企業だとしても、辞めない方がいい理由」が、ぐあ~っと湧き上がってくるんですね。
だから、本能的な無意識のままに、生きる場合。
たとえ「ブラック企業を辞めたい」と思っていても、実際には、辞めることができません。
旗から見たら「さっさと、辞めれば良いじゃん」と思うわけですが、本人は、辞めることができないケースは、めちゃくちゃ多いわけですが。
理由は、本能的な性質にあります。
私達、人間の本能には、以下の性質があります。
①所属集団の人達に、認められようとする性質
②所属集団のために、自己犠牲して尽くす性質
③変化を嫌い現状を続けようとする性質
④今いる環境に、適応しようとする性質
⑤受けた恩を返そうとする性質
所属集団の人達に、認められようとする性質
人間は、気が遠くなる程の長い年月、集団に所属することによってのみ、生きることが可能であったため。
私達には、「所属する集団の人達から、認められたい」と思ってしまう本能が、備わっています。
会社であれば「同僚や上司から、認められたい」と、自動的に、思ってしまうわけですね。
だから「こんなクソみたい会社、辞めてやる」と、思いながらも、ついつい、ムカつく上司に仕事を頼まれたら、頑張って、こなしてしまうわけです。
上司から「「この人は、役立つ人材だ」と、認められたい!」と、本能は望むためです。
これ、本能による自動思考、自動行動なんですね。
そのため。
「もう限界。ブラック企業を辞めたい」と、顕在意識では、思うんだけど。
「でも、退職届を出したら、同僚や上司から、どう思われるだろう?」と、本能的な無意識が、恐れるため・・
実際には、同僚や上司からの評価が気になってしまい、退職届を出せない現象が、発生します。
そして同時に。
この本能的な性質は【今現在、所属している集団】に対して、発動するため。
いざ、実際に、退職してしまうと・・
「あれ?なんで私は、あんな、どーでも良い人達・・元同僚や元上司からの評価を気にして、退職を躊躇していたんだろう?」
そう、不思議に、感じられることになるわけですね。
【今現在、所属している集団】に対して、本能は、発動するから、所属集団が変わると、感じられ方が、ガラっと変わるわけですね。
このことは、以下を意味します。
今は、同僚や上司からの評価が気になるけど、退職してしまえば、同僚や上司からの評価は、どーでも良くなる。
所属集団のために自己犠牲して尽くす本能
第二次世界大戦中、私達の先輩方は、「お国のために」と、特攻攻撃を行っていました。
人間には、所属集団のために、自己犠牲して尽くす本能が、備わっているためです。
当時は、日本国という所属集団のために、自己犠牲して尽くす本能が、発動していたわけですね。
で、この本能は、職場に対しても発動します。
そのため。
「ブラック企業だから、辞めたい」と、顕在意識では、思うものの。
つい、本能的な無意識のままに、ブラック企業のために、尽くして働いてしまいがち。
さっさと辞めれば良いのに・・
【認められたい本能】と【尽くす本能】のままに、「同僚に迷惑がかかるから」とか考えてしまって、ズルズルと、ブラック企業のために、尽くして働いてしまいがち。
尽くして働いているにも拘わらず、ほとんど、あるいは、まったく評価してもらえずに、本人は、ストレスが溜まります。
本人としては、自己肯定感を守るために「辞めたいのに、頑張って尽くして働いていて、自分は偉い」と思っていますが・・
実は「偉い」というより、「本能の性質のままに生きているだけ」とも言えます。
辞めたいなら、辞めればいいのに、本能的な無意識のままに生きていると、こういう現象が起きます。
現状維持を続けようとする本能
人間には、変化を嫌い、現状維持を続けようとする本能【現状維持バイアス】が、備わっています。
そのため。
たとえ不幸な日常でも、今の日常を、続けようとしがち。
本能は、生き延びることを最優先するため「死なないんだから、今のままで良い。変化はリスクだ」と考えるわけですね。
だから「モラハラ彼氏/彼女と、別れられない」なども含め、ブラック企業を、辞められないわけです。
と同時に。
「副業を始めたいけど、実際には、始められない」など、新しいことを、始められない場合も、【現状維持バイアス】が原因です。
必ず知っておきたい、重要バイアス「現状維持バイアス」については、以下の記事が詳しいです。
・変われない人の心理【現状維持バイアス】克服法(自分を変えたいけど変われない人へ)
と、同時に。
人間には、「これだけ、時間を費やしてきたのだから、今さら、辞めるのは、もったいない」と、つい自動的に、考えてしまう本能が備わっています。
損切できない心理ですが、サンクスコストバイアスと言います。
たとえブラック企業であっても「この会社に、これだけ、時間を費やしてきたのだから、今さら、辞めるのは、もったいない」と、考えてしまい、損切できないわけですね。
未来のない恋人と、別れられない原因の1つも、このサンクスコストバイアスです。
そう、だから、恋愛でも仕事でも。
【始めること】よりも、【辞めること】の方が、難しいんですね。
【始める時】は、現状維持バイアスを、乗り越えるだけでいい。
でも、辞める時は、現状維持バイアスに、プラスして、サンクスコストバイアスも、乗り越えないといけないんです。
だから、【始めること】よりも、【辞めること】の方が、難しいんですね。
今いる環境に適応しようとする性質
野生の動物や魚をとってきて、動物園や、水族館に、ぶち込んでも、多くの個体が、適応してしまいます。
逆もしかりで、動物園から、野生に返す場合でも、馴らしていけば、多くの個体が、適応してしていきます。
動物には、今いる環境に、適応しようとする性質が、備わっているからです。
これは、人族のホモサピエンスも同じ。
そう、つまり。
ブラック企業に履歴書を郵送して、自分自身を、ブラック企業に、ぶち込んだら・・
自分は、ブラック企業に、適応しようと、し始めるんですね。
で、たとえブラック企業であっても、慣れてしまう。
で、慣れてしまったら、現状維持バイアスが発動し始めて、変化を起こせなくなる。
その結果、ブラック企業で、だらだらと、長く働き続けてしまうわけです。
これ、ホワイト企業の場合も同じ。
超ゆるい職場で、同僚みんなサボり放題の職場の場合、自分も、その環境に適応し始めます。
その結果、サボり癖がつきがち。
そう、だから。
「自分自身を、どんな環境に、置くか?」を、自覚が伴いコントロールできる顕在意識で、調整してあげることが、超重要なんですね。
【今いる環境に、適応していく性質】が、私達には、備わっているからです。
『朱に交われば赤くなる』
「人は周囲に影響されやすく、交際する相手によって善にもなれば悪にもなる」という『ことわざ』ですが。
【今いる環境に、適応していく性質】が、人間には、備わっているからです。
受けた恩を返そうとする性質
人間には、受けた恩を返そうとする性質(返報性の原理)が、備わっています。
例えば、相手が、性格が悪いヤバい人でも、プレゼントを貰うと「お返し、しなきゃ」と思ってしまう・・本能が発動するんです。
だから。
たとえ勤め先がブラック企業でも、お給料(お金)を、毎月、貰うことで、「お返し、しなきゃ」と、無意識のうちに思ってしまうんです。
「お金を貰っているしな。その分、働かなきゃ」
そのことが、ブラック企業なのに、辞められない原因の1つです。
だから、ブラック企業を辞める時には「お給料(お金)は、いらないので、辞めます」というような心構えが必要。
「要領よく、お給料(お金)だけ、たくさん貰って、上手い事、辞めたい」と考えると、辞めるのが難しくなりがちです。
この話の詳細は、以下で。
・関わってはいけないヤバい人【関わらないコツ】貸し借りの法則!恋愛/人間関係
ブラック企業を辞めるコツ
アンケート調査などによると、ブラック企業を辞められない原因として、多い理由は、以下。
①転職先が見つかるか?不安だから
②どこも似たような環境だと思うから
③今の職場を辞めたら生活が成り立たないから
これらは、もっともらしく感じれますが、実は、合理的な思考では、ないんですね。
というのも。
まず「①転職先が見つかるか?不安だから」に関しては「とりあえず、転職活動やってみて、探してみれば良いじゃん」という話。
意味わからないですよね?
「転職先が見つかるか?不安だから、ブラック企業を辞められない」って、意味不明のロジックです。
探してみた結果、1社も転職先がなかったなら、わかるけど。
まだ、探してもないのに・・辞められない理由には、ならないですよね。
次に、「②どこも似たような環境だと思うから」に関しても「とりあえず、転職してみれば良いじゃん」という話。
転職先が、たとえブラック企業だとしても、今もう、既に、ブラック企業だから。
ブラック企業から、ブラック企業への移動であり、別にマイナスではないし、今以上、マイナスになることもない。
むしろ、ホワイト気味の会社や、「今よりはマシなブラック企業に移れる可能性」もあるわけで・・
合理的に考えたら、ブラック企業からの転職にはリスクはなくて、メリットはある可能性があるため、転職してみる方が、合理的ですよね。
最後に「今の職場を辞めたら生活が成り立たないから」ですが・・
ブラック企業とは、給料安いのに、労働環境が悪い職場です。
つまり、今すでに、給料安いわけで、転職しても、たいして、給料下がらないわけですね。
辞めて無職になったら下がるけど、在職中に転職活動をして、転職先を決めてしまえば、リスクはないですよね。
このように。
実は、『ブラック企業を辞められない』は、合理性に、欠けるんですね。
だから。
本人としても、顕在意識が、ハッキリしている時は、「ブラック企業を辞めて、転職した方がいいよね」と、感じます。
でも、顕在意識が、弱まってきて、本能的な無意識のままに、生きるモードに入ってしまうと・・
ぐあ~っと、本能から、「転職しない方がいい理由」が、湧き上がってくるわけですね。
その結果「やっぱり、今は、辞めておこう」と、耐えることにして。
「耐えている自分は偉い。転職は逃げだ」などと、自己肯定を頑張り始めるわけです。
理論的に考えた際に、転職すべき場合においては、転職活動をせずに、耐えることが『逃げ』であり、『幸せの前借り』です。
「今、しないといけないこと」から、逃げているからです。
で、逃げてしまう原因は、本能的な性質にある!というわけですね。
よって。
ブラック企業を辞めるコツは、自覚が伴いコントロールできる顕在意識を、ハッキリ保って、こう自問することです。
「今、私は、どうすべきなんだろう?」
貴方の名前が太郎なら、こうも言ってみてください。
「本能的な無意識のままに考えるな!太郎よ、顕在意識を、はっきり保つんだ」
自分自身を客観的に見るために、名前で、自分のことを呼んでください。
そして、本能の性質を乗り越えて、損切して、人生を前に進めていく・・
怖いけど。
変化は怖いけど、自分の人生を信じて、人生を前に進めていく。
こう、言ってみてください。
「ビビらず行けよ。行けば、わかるさ」
「ビビらず行けよ。行けば、慣れるさ」
どこまで行っても、未来は、見えるようになりません。
仙人になっても、未来は見えない。
だから、「将来、どうなるか?」とか「退職後、どういうふうに現実が展開されていくのか?」なんて、わからないけど。
ビビらずに、進んでいくしかないし、進んでいけばいい。
今までの人生、そうしてきているし、今後も、そうです。
そして。
新しい環境が始まれば、また、その環境に、適応して、慣れていくことになります。
怖いのは、変化を起こす時だけです。
すぐ、新しい環境に慣れていきます。
そして、変化を恐れているのは、貴方(顕在意識)ではなく、貴方の無意識(本能)です。
自分の本能(無意識)と、自分の顕在意識を、切り離して、客観的に、思考を行ってみてください。
なお、自分の正体については、以下の記事で。
・図解!自分とは何か【意識の正体】意識と無意識の違い「意識は脳にない?」
また、自己洗脳の作業により、自分の未来を信じる方法については、こちらの動画が詳しいです。
及び、賢い転職の仕方や、おすすめ転職サイトについては、以下の記事が、詳しいです。
・職種別!おすすめ転職サイトと転職の仕方(ハローワーク以外)
「「どんな求人があるのか?」まずは、調べてみる」など、簡単なことから、少しづつ、始めてみるのが、おすすめです。
いきなり、大きな変化を起こそうとしたり、難しいことをしようとすると、変化を嫌う本能が、拒絶し始めるからです。
だから「まずは、少しづつ始めていく」というわけですね。
最後に、余談ですが。
ブラック企業で働く家族を、救ってあげたい場合。
本人は、過重労働により、顕在意識をはっきり保つ余裕もなくなっいて、家族が救うしかないならば。
夫や妻、子供を、心療内科に連れて行って、休職等の診断書を、もらうのも、おすすめです。
医師の診断書があれば、よっぽどヤバい職場でない限り、対応してくれるハズです。
本人が会社と直接交渉しても、ブラック企業は対応をしないし・・
本人に任せて放置していると、最悪の事態が起きかねないです。
【ヤバい状況の時は、心療内科で、診断書を貰う】
自分がブラック企業に勤めていて、ヤバい場合も、同様です。
今は、関係がない人も、将来、必要な状況が訪れるかもしれないので、頭の片隅で、覚えておこう。
さて、最後まで、ありがとうございました。
感謝しています。
<名無き仙人>
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