あなたの思考は自動だった?|無意識・メタ認知・悟りに通じる意識の構造
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「“自我”とは構造であり【実体ではない】と見抜いている状態」それが無我です。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
今日は、ちょっと不思議で、だけど誰にとっても身近な「思考」について、お話します。
「私は、こう思った」
「自分で考えて決めた」
私たちは日々、当たり前のように、そんなふうに自分を認識していますよね。
でも、実は、あなたが「考えた」と思っていることの多くは・・

“あなたが考えた”のではなく、“自動的に出てきた思考”に、あとから気づいただけかも、しれないんです。
「え?どういうこと?」と感じた方も、どうぞそのまま聞いてみてください。
人間構造の最深部にまで、到達していく、興味深い話となります。
第2章 思考は、自分で作ったのではなく「気づいた」だけ?
たとえば「今日の夜ご飯、何にしようかな」と思ったとき。
その思考は、どこから来たのでしょう?
昨日見たCM? 冷蔵庫の中身? 疲れてるから簡単なもので…?
実は、その思考はすでに“脳の中で選ばれていて”、あなたはそれを“後から、気づいた”だけとも言えるんです。
まるで電車が出発してから、『あ、今出発しようと思った』と、後から気づくようなものなんです。
これを裏づける代表的な研究に、「リベットの実験」があります。
1980年代、脳科学者のベンジャミン・リベットは・・
被験者が「手を動かそう」と意識する数百ミリ秒前に、すでに脳が運動の準備を始めていることを発見しました。
つまり、脳は「意識より先に」決めていた。
私たちの“意思決定”は、実は“あとづけの意識”である可能性があるんです。
第3章 意識の3階層──顕在・潜在・無意識

この話を深掘りするには、私たちの「意識の構造」を知る必要があります。
意識は、大きく分けて3つの階層に分かれています。
◉ 顕在意識
今あなたが「自分で考えている」と感じている意識です。
でもこれは、実は“思考の川”の中から、たまたま気づいた“葉っぱ”にすぎません。
◉ 潜在意識
記憶・価値観・思い込み・過去の経験が詰まった「記憶のフィルター」。
何を見て、どう反応するかを、無自覚に決めています。
「なぜか同じ人に惹かれる」「あの状況が怖い」などの“パターン”はここにあります。
◉ 無意識
もっと深い、生存本能や自律神経の領域。
呼吸・心拍・恐怖・怒り・性欲など、私たちが言葉で説明できないレベルの“反射”がここにあります。
第4章 思考は「自動」であり、「意味づけ」はあとづけ
心理学者ダニエル・カーネマンは、思考には2つのシステムがあると言いました。
システム1:速くて直感的、自動的(無意識・潜在意識)
システム2:遅くて意識的、論理的(顕在意識)
私たちは、ほとんどの場面で「システム1」に従って動いていて・・
あとから「これは私が考えて決めた」と、“物語”を作っているにすぎないのかもしれません。
たとえば“買い物でつい高い服を買った”とき、後から“長く使えるから”と理由をつけて、自分を納得させたりしますよね。
後から、物語を作っている。しかも、無意識による自動思考によって、自動的に。
第5章 潜在意識を書き換えるには「気づく」ことが必要
では、自動的な思考や反応に振り回されずに生きるには、どうすればいいのか?
その鍵が、「メタ認知」です。
メタ認知とは、「自分の思考や感情を、一段上から俯瞰する力」。
「今、私は不安になってるな」
「この『ネガティブな考え』は、過去の失敗が影響してるのかも」と、冷静に観察する力です。
このメタ認知によって、私たちは潜在意識の思い込みに気づき、少しずつ書き換えていけるんです。
メタ認知については、以下の記事が詳しいです。
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
第6章 無意識の本能まで見えてくると…
さらにメタ認知の能力が、高まっていくと・・
「なぜ私は怒ってしまったのか?」
「なぜ怖くて言えなかったのか?」
という感情の“奥”にある、本能レベルの反応に気づけるようになります。
「恥をかきたくなかった」
「否定されて、仲間から外されるのが怖かった」
──そういったた、命を守るための無意識の反応です。
こうした本能的な反応まで、客観的に、見ることができるようになり、理解できるようになると・・
感情に呑まれることが減り、落ち着いて自分の反応を扱えるようになります。
第7章 やがて、自我の正体にたどり着く
さらに!ここからは、一般的には、ほぼ、知られていない話ですが・・
他人の脳内を、メタ認知する能力【他者メタ認知】の力が、育ち始めることで・・
他者の思考の構造まで、読めるようになってくると。
自分という構造の最深部の理解にまで、到達し始めます。
・「わからない」を卒業♪相手の脳内が読める【他者メタ認知講座】具体的な内容
なぜか?
他人のことは、客観的に、見やすいからです。
そう、他者メタ認知により、他人の人間構造を客観視し、深く理解していくなかで・・
「あれ?同じ人間だから、じゃあ、私自身も、同じ傾向があるんじゃない?」
自己理解も、急速に、また深く、進んでいく。
すると、「そもそも“自分”とは何か?」その答えにまで、たどり着き始めます。
そう、実は・・
「私はこういう人間だ」と思っているその“私”自体も・・
記憶や意味づけ、本能的防衛のパターンで作られた“仮の構造”にすぎない。
つまり、**自我とは“実体”ではなく、“機能としての構造物”**だったんです。
「私とは、誰か?何か?」を探求していった最終地点には、往来の意味での私が、実在していなかった・・
第8章 無我とは? そして“悟り”の入口
仏教で言う「無我」とは、「自我がない」という意味ではありません。
そうではなく、「“自我”とは構造であり、実体ではないと見抜いている状態」それが無我です。
そしてこの“観照する意識”に自らの焦点がシフトしていくと、人は、いわゆる「悟り」と呼ばれる心の状態に入っていきます。
悟りとは、「特別な体験」ではなく・・
ただ「自我という仮の構造を、構造として見ている」意識状態のことなのかもしれません。
まあ、自分という生き物・個体の、最深部まで、理解した状態で・・
超俯瞰的に、自分や他者、世界を眺めている状態・・とも言えるでしょうか。
だから悟りを開いた仙人って、どこか、ひょうひょうとしているのかもしれませんね。
その意識状態は、自分という個体を、その他、数十億人もいる個体と、同列の1個体として、捉えている状態・・
「私」という個体から、現実世界を知覚しているものの・・
意識上では、全体構造を俯瞰して見ているので、「私」という個体への興味関心が、薄れてしまっている状態!というわけですね。
第9章 ラストメッセージ
あなたの「思考」は、あなたが考えたものではなくて・・
それは、無意識の川から流れてきた思考に、あなたが“気づいた”だけかも、しれません。
そして。
その思考の川を上から静かに眺める力が、あなたにはある。
それが「メタ認知」であり、その力が深まるほど、私達は「自我の正体」にも近づいていくようです。
“私はこう思った”という言葉の裏にある構造を見つめたとき、そこからが、ほんとうの意味で「自由な人生」の始まりかもしれません。
この記事で、こうして、貴方とお会いできたことを、嬉しく感じています。
また、お会いしましょう。
最後まで、ありがとうございました。
<名無き仙人>




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