メタ認知

【悟りの2ルート】構造理解型の悟りとは|悟り=認知モデルの書き換え

ワンネス体験は必要か?ブッダが語った“自我の崩壊”の科学

※この記事の動画verは、こちら↑

悟りには、2種類のルートがあるのか

観察者を観察してしまったことで、「私」の正体が見抜かれたものの・・

「世界と1つになる」ワンネス体験なんて、一切なくて。

感覚としては「ただ、世界はある」それだけ。

世界と一体となる「私」がいないのに、私がどうやって世界と一体になるの?

貴方は、どう思いますか?

宗教・スピリチュアル・哲学…

実は、どの世界でも『悟り』は次のように表現されてきました。

ポイント

「世界がひとつに感じられる」

「全体と一体になる感覚」

一見、とても神秘的に見えますよね。

これ、実は、「個としての私がいない状態」のことに対する、表現の違いなんです。

ポイント

①「ただ、世界がある」

②「私が世界そのもの」

感覚的なルートの場合「私が世界そのもの」ワンネス表現となり・・

スピリチュアル業界では、こちらの話が多いですよね。

で、今回の動画は、ブッタのような、構造理解で、悟りに到達するルートの話です。

「全体と一体になる感覚」

実は──これは“脳内の主観現実”の変化をあらわしているだけなんです。

世界を「見る側」である主体【私】がいなくなることで・・

「見られる側」である世界との分離感覚が、なくなる。

すると、世界が1つになる。

つまり「見るもの」と「見られるもの」の分離が消える。

これが非二元であり【悟り】と言われてきた現象です。

名無き仙人(冒頭文神社の写真)

こんにちは。名無き仙人です。

名無き仙人【プロフィール】

幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。

「悟りって、なあに?」

たった3分で、『悟り』の真実がわかる話、是非、最後までお楽しみください。

■第1章|現実とは何か?

まず、“悟りの定義”に入る前に、大事な前提があります。

それが、「現実には、2種類ある」ということ。

客観的な物理現実

客観現実とは、私達の脳の外側にある物理世界のこと。

建物もスマホも人も、素粒子の集まりで、本来そこに「色」や「意味」はありません。

脳内の主観現実

一方で、私たちは、自分の脳内で、現実を“見て”“聞いて”いるんですね。

その証拠に、脳死状態になると、肉体は生きていても、現実世界を知覚・体験できない。

そう、私達は、脳内で、現実を経験している。

外の物理世界の情報を、目や耳など、5感から集め、脳内で、映像や音に変換している。

その際、思考により「意味付け」や「物語」を加えている。

だから、本来は、ただの素粒子の変化にすぎないのに、私達の脳内では・・

「相手に、軽く扱われた。嫌われた」

「今日は、運勢が悪い日だからだ」

そんなふうに、現実が見えるし、感じられる。

これが 主観現実 です。

では、ここからが本題。

■第2章|悟りとは何か?

悟りとは、こうです。

悟りの正体

「脳が作り出している“主観現実モデル”の構造そのものが変化し・・

‘私’と‘世界’を固定していた内部モデルが再構成される認知変容プロセス」

言い換えると──

脳が作っている世界の見え方そのものが、根本から作り変わる

これが悟りの正体です。

●ここで、もう一度「伝統的な悟り」の話をします。

宗教・スピリチュアル・哲学…

どの世界でも、悟りは次のように表現されてきました。

ポイント

「私はいなかったと気づく」

「世界がひとつに感じられる」

「世界の意味が剥がれ落ちる」

「全体と一体になる感覚」

一見、とても神秘的に聞こえますよね。

でも──ここまでお話しした“主観現実”の構造を踏まえると、実はすべて説明がつくんです。

そう、伝統的悟りの正体は「主観現実モデルの認知変容」だったんです。

今あげたような悟りの描写は、全て「脳内の認知モデルが変化したときの主観的な体験」です。

客観的な物理現実の方が、変わったわけでは、ありませんよね?

脳内の主観現実の方が、変わっただけ。

つまり、悟りとは、神秘的な何かではなく“主観現実モデルの認知変容プロセス”そのもの。

そう、認知の変化に、すぎないんです。

心が静かになるのも、自他の境界が溶けるのも、世界が透明に見えるのも、思考が止まるのも・・

すべて、脳が持っていた内部モデルが書き換わっている!という一点で説明できます。

こう聞いて、どう感じますか?

まあ、確かに、そう聞くと、そう感じられるけど・・

まだ、しっくり、きませんよね。

では、この“脳内の認知モデルの作り変わり”はどう起きるのか?

ここからは、悟りのプロセスを・・

自我 → 観察者 → 世界

この「三つの階層」に分けて解説していきます。

■第3章|最大のバイアス「私」

貴方は日々、「私」という感覚を感じながら、生きていますよね。

「私が選んだ」「私が経験した」

すべて、「私」という個人的な視点が中心になって、この世界を、認知・理解していますよね。

で、実は、この「私」という個人的な視点が・・

客観的な物理現実を認識するうえでの、最大のバイアス(偏った思い込み)に、なるんです。

え?どういうこと?

例えば、こんな大前提がある状態にて、私達の脳内では、現実認識が行われています。

「私」という主体バイアス

「私が、尊重されたい」

「私は、バカにされたくない」

「私が、正しい」

「私のせいじゃない」

「私が、私が、私は、私は・・」

常に、「私」という中心点があり、「私」の期待や願望があるなかで・・

「私」という個人的な視点から、世界を見ている。

だから、ありのまま、世界を認知・認識・理解できない。

常に、偏った視点でしか、世界を見れない。

こう聞いて、どう感じますか?

まあ、確かに。でも、それって、当たり前でしょ?

そう感じますよね。

でも、『悟り』という【認知階層】は・・

この世界を知覚する大前提である「中心点【私】」が、消えた状態で、世界を認識する『認知状態』なんですね。

そう、個としての「私」が、いない。

だから、バイアスなく、ありのままの世界が脳内に映し出され始める。

これが、悟り。

では、「私」とは、なにか

よく悟り系の話で、でてくる話に繋がってきましたね。

【衝撃】私は2人いる|自動思考の私と観察者の私―人生の主導権を取り戻す方法

実は、「私」は、2人いるんです。

脳内にいる、2人の「私」が、両方とも消えた時・・

世界は、本当の姿を現し始めます。貴方の脳内のなかで。

■第4章|第一階層:自我モデルの崩壊

自我とは、本能的、反射的に、反応するレイヤーの「私」。

「あいつ、嫌い」「これ、好き」「あれは嫌だ」

そんな即時反応する「私」が、自我。

図解。自分を客観視する方法(メタ認知トレーニングのやり方)

この自我は、後述するメタ認知(観察者の私)で、客観視できるようになると・・

あ、これは、私ではない

そう、見抜かれることになります。

で、このように、心理学【メタ認知】で、「自我の私」を、俯瞰できるようになると・・

私達は“悟った気がする”状態に入りやすい。

私は、感情でも思考でも肉体でもない。私はただ、気づいている存在そのものだ

そう、感じられる。

でも、『観察者の私』は、自我の高機能版=「監視役の門番の自我」にすぎません。

■第5章|第二階層:観察者モデルの崩壊

ここから先の状態を語る人は、一気に、少なくなります。

観察者すら、観察すると・・

【実話】“観察者の私”を観察すると何が起きるのか|メタメタ認知とは?

メタ認知すら、メタ認知する【メタメタ認知】を行うと・・

ポイント

①“観察者の私”すら仮構造だと見抜かれる

②“主体なき知覚”が起きる

③世界が勝手に起きている

④すべてが自動的に動く「無主性」の知覚

仏教でいう「無我」の状態に、近づいていきます。

つまり、「『観察者の私』すら、固定的な実態のある「私」では、なかった」という認知状態になって。

すると、脳内に「私」が、いなくなる。

世界を「見る側」であった主体【私】が、いなくなることで・・

「見られる側」である世界との分離感覚が、なくなる。

世界が1つになる。

「見るもの」と「見られるもの」の分離が消える。

これが非二元であり【悟り】と言われてきた現象です。

しかし、さらなる先があります。

■第6章|第三階層:世界モデルの崩壊

ここは、より、悟りの本質に近い地点です。

「私」という主体が、仮構造であったことが見抜かれることに伴い・・

脳内にて、バイアスなく、この世界が、ありのまま知覚・認知され始める。

すると、こういった『認知の変化』が、起き始めます。

ポイント

①世界の“実在性”が崩壊

②色や音が脳内生成であると体感レベルで理解

③物体は粒子の集合として知覚

④意味づけ・価値づけが剥がれる

⑤透明な美しさ

⑥圧倒的な静寂

客観的な物理現実は、ただ、反応の連鎖が起きているだけ。

各個体のなかでは「私」という感覚が立ち上がっているが、それも反応の1つにすぎない。

世界には、私を含め、固定的な実在としての「私」が、1人もいないなか・・

ただ、反応の連鎖が起きている。

世界には、“行為”はある。

でも、“行為者”としての固定的な「私」は、どこにもいない。

このことを仏教では 縁起 と呼び、すべての現象が、無数の条件によって生じているだけだと説明しました。

「私がやっている」のではなく、条件がそろった結果、“そうなっている”。

これが、伝統的に語られてきた “空(くう)” の正体です。

■第7章|結論:悟りとは?

悟りとは、

自我 → 観察者 → 世界

という三段階で起きる「主観現実モデル」の崩壊と再構成。

神秘や奇跡ではなく、脳内モデルが書き換わる認知変容プロセスです。

そう、認知の問題だったんです。

貴方は今、この世界を、どう認知していますか?

「自分が、世界を、どう認知しているか?」を、認知していますでしょうか?

悟り人とは、自らの認知状態を、極限にまで、シンプルにしていった人達のこと・・

さて、今日の話が私達の“心が軽くなるヒント”になれば幸いです。

なお、「現実とは何か?」「メタ認知とは?」など、以下の記事が詳しいです。

【現実とは何か?】客観現実vs主観現実(2種類の現実)心理×物理学×脳科学

メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴

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さて、最後まで、ありがとうございました。感謝しています。

<名無き仙人>

名無き仙人

バス男
悟りって神秘の話じゃなくて、脳内モデルの再構築なんだな。“自我と世界”の構造を見抜くことが本質だな。
バス子
スピリチュアルなワンネスにばかり注目してたけど、観察者の崩壊から始まる認知変化の話が鍵なのね。目からウロコだわ。
仙人
悟りが“主観現実モデル”の変容とは…実に面白い視点じゃのぉ。“行為はあるが行為者はいない”に繋がる話じゃのぉ。

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