「社会人になって親友ができない理由|“いい人”を演じ続けてしまうあなたへ
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実は、生物は、本音を話さない・・
「なぜ、自分には“深い人間関係”が築けないんだろう…」
親友ができない。恋愛が続かない。家族とも、どこか距離を感じる。
どこまでいっても、表面的な付き合いばかり。
特に、社会人以降、本音で話せる友人が、できない・・
誰かと本音で分かり合いたいのに、なぜかそれができない。
そんな悩みを抱えたことはありませんか?
──私は、そうでした。
でもあるとき、気づいてしまったんです。
**もしかして“分かり合えない”のが普通なのではないか?**と。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
🔸第1章|うまくいかない人間関係の違和感

私が、社会人1年目のときの話です。
20代前半、まだ右も左も分からなかった私は、臨時の中学校教師として働くことになりました。
そのとき、印象的だったのは、中学3年生との関係。
年齢差は、わずか8〜9歳。
私にとっては、大人の先生方よりも、生徒たちのほうが“年齢的には近い存在”だったんです。
で、それまでの私は、大学生。
授業そっちのけで、教科書よりも、ムフフの本を読むのが日課だったような、そんな普通の若者でした。
だから…
中学3年の男子たちが、ムフフな話題で盛り上がってるとき・・
本当は──心の中で「混ざりたいな」って思っていたんです。
でも──できなかった。
私は、自分を押し殺しました。
“立派な大人”のフリをして、“立派な学校の先生”を演じるしか、選択肢がなかった。
もちろん、「そういう本なんて興味ありませんよ」って顔をして。
「はい、君たち、席につきなさい」
それらしく、いかにも“先生っぽい”言葉を口にして。
──でもね、本当の私は、まったく違う人間だった。

本当の私は、ムフフな人間。
だから、本音の自分と、演じている“キャラとしての自分”の乖離が、とんでもなく大きかった。
そのためでしょうか。
生徒とも、同僚の先生たちとも、表面的な関係しか作れなかった。
生徒たちとは、距離が近いはずなのに・・
「先生」としての仮面をかぶっているから、心の奥までは届かない。
同僚の先生たちとも、自分の本音や弱さなんて、出せるわけがなかった。
“先生という役割”を、ずっと演じていたから。
そして、心の中では・・
「自分は本当に、このままでいいのか?」
「こんな関係性しか作れない自分は、どこかおかしいんじゃないか?」
そう、ずっと悩んでいました。
でも今ならわかります。
あれは、演じていたからこそ、深くなれなかったんです。
🔸第2章|映画やドラマが刷り込む「理想の関係」
私たちは、いつの間にか刷り込まれてきました。
ドラマのように、すべてをさらけ出せる親友がいて。
無条件で愛し合える恋人がいて。
本音で語り合える親子関係があって…。
そういう“深いつながり”が「当たり前」だと思い込んでいたんです。
でも現実は──
本音を出せば気まずくなるし、分かり合おうとしても、すれ違ってしまう。
理想と現実のギャップに、私は苦しんでいました。
🔸第3章|気づいてしまった「演技こそが普通」という真実

でもあるとき、ふと気づいたんです。
**「浅い関係」こそが、生物としての“デフォルト”なのではないか?**と。
では、ここからが本題です。
そもそも──
猿やチンパンジーといった、私たちの祖先にあたる動物たちも・・
“演技”で関係を作っていることが分かっています。
ポイント
リーダーのフリをする。
従順なフリをする。
母親のように振る舞う。
仲間っぽく振る舞う。
猿集団の中で「自分のポジションに、ふさわしいキャラクターを演じる」ことで、生き残る。
それが、進化的に獲得された“生存戦略”なんです。
そして人間も──
演技によって関係性を築いているという点で、何も変わっていない・・
まあ、だって、『本能』だから。
『本能』は、現在の私達にも、根強く残っていますよね。
🔸第4章|現代の人間社会も「役割演技」でできている
上司と部下。教師と生徒。親と子。恋人、夫婦、友人──。
すべての関係性において・・
私たちは**「その関係にふさわしい自分」を自然と演じています。**
たとえば、上司の前では明るく、「素直ないい部下」として。
同僚の前では「優しい、良い人」として。
恋人の前では、魅力的に見えるように。
つまり、人間関係は“素の自分”でつながっているのではなく・・
「その場の役割」を演じることで、関係性を保っている・・
それが、猿においても、私達ホモサピエンスにおいても、標準・デフォルトだった・・
🔸第5章|愛もまた「役割演技」によって成り立つ
無条件の愛。すべてを受け入れてくれる親。
どんな自分も理解してくれるパートナー。
──そんな理想は、もちろん素敵です。
でも現実には、多くの人間関係が・・
**「こう振る舞えば、相手に好かれる」**という“計算”の上に成り立っていて・・
私たちは気づかないうちに・・
「嫌われないように」「見捨てられないように」
自分を少しずつ“最適化”しているのかもしれません。
貴方は、どう思いますか?
🔸第6章|“いい娘”を演じる大人たち(実話)
これは、私の知り合いの、30代の女性の話です。
ある日、彼女のもとに「実の父親が訪ねてくる」という連絡が入りました。
その瞬間──
それまで笑顔だった彼女が、急に黙り込み、どこか深刻そうな表情になったのです。
そして、いざ父親が現れると──
まるでスイッチが入ったように、明るく笑顔で、「いい娘」を演じ始めました。
もう30代の女性と、60代の父親です。
でも二人は、「いい父と、いい娘」という役割の中でしか、関係を築けなかった。
そう、関係を維持するためには、「演じる」しかない。
それは悪いことではありません。
むしろ、それが“普通”なんです。
でも──「そのキャラを演じること」が、どこかでしんどくなる時期がくる。
そして本人は、その疲れや違和感に気づけなかったりするのです。
なんとなく、会う前にソワソワする。
会った後、なぜかどっと疲れる。
それはきっと──
「もう、ずっと演じ続けてきたそのキャラを、やめたい」という心の声かもしれません。
貴方には、「会う前に、身構えてソワソワする関係」が、ありませんか?
もし、あるならば・・その人の前では、「キャラ」を演じているのかもしれません。
🔸第7章|じゃあ、深い関係はもう無理なのか?
では──本音でつながる“深い関係”は、不可能なのでしょうか?
いいえ。可能です。
ただし──
それは、「素でつながる」のではなく「演技でつながっていたこと」を理解したうえで築く関係です。
演技を前提に・・

メタ認知のある者同士が「演技をやめてもいい空間」を作る。
そのとき初めて、“本音”が出せる関係が生まれるのです。
というのも・・
自分を客観視する能力『メタ認知』がなければ、「自分が演技していること」自体に、自覚が伴いませんからね。
🔸第8章|浅くてもいい。無理に深くならなくていい。
人間関係に、「深さ」ばかりを求めなくていい。
ときには、表面的な関係が心を守ってくれる。
ときには、距離感があるからこそ、続けられる関係もある。
無理に自分を開くよりも──
自分が「安心できる関係性」を選ぶことの方が、大事なんです。
「親しき中にも礼儀あり」
配慮なく、近づきすぎると、傷つけあってしまうのは、ハリネズミも、人間も、同じ・・
🔸第9章|なぜ、社会人になると親友ができなくなるのか?
じゃあ、なぜ──社会人になると、親友ができにくくなるのでしょうか?
それは、私たちが社会人になると同時に・・
**「立派な大人」「常識ある人」「まともな社会人」**という仮面を被り始めるから!かもしれません。
学生時代は、まだ不完全なままの“素の自分”で人と関われました。
失敗してもいいし、だらしなくても許される。
ムフフの本だって、読んでいることをカミングアウトしやすい。
だからこそ、自己開示がしやすくて、親友が生まれやすかったんです。
でも、社会に出ると──
・恥ずかしい話はしない
・弱さは見せない
・相手の評価を気にする
・ちゃんとした人間を演じる
そうやって、自分を守る“役割”の中に入ってしまう。
本音を出さなくなった瞬間、関係性はどうしても浅くなるんです。
親友とは、「立派さ」ではなく、「本音」でつながる関係。
だから、社会人になると自然と──“親友が生まれにくい構造”が出来上がってしまうんです。
でも、だからこそ。
もし、あなたがもう一度、親友のような関係を築きたいなら──
ほんの少しだけでいい。
「良い人」「ちゃんとした人」の仮面を、外してみてください。
本当の自分の、不完全な部分。
ちょっとした弱さや、ダメなところ。
それを、相手に少しだけでも見せてみる。
そこから、人と人との“本音のつながり”が、ゆっくりと始まるかもしれません。
🔸第10章|ラストメッセージ
あなたが「深い関係を築けない」のは、あなたに問題があるからではありません。
それが──“人類のデフォルト構造”だっただけ。
そう気づいたとき・・
私達はようやく、自分を責めるのをやめられるのかもしれません。
そして、同じように「演技の中で生きてきた」誰かのことも、きっと優しく見守れるようになるでしょう。
「演技の関係しか築けない…」と思っていた過去の私へ。
それは、私の“弱さ”ではなく、私が、一生懸命に、生きていた証。
こう、自分を許しあげてね。
「本音で繋がられなくても大丈夫。それが、ホモサピエンスの標準だから」
なお、今回の話で重要となる「メタ認知」そして・・
「良い人を演じてしまう理由(見捨てられ不安)について、解説した記事が、以下となります。
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
・『見捨てられ不安』“いい人キャラ”に疲れた?|報われない理由と心の癒し方
さて、最後まで、ありがとうございました。感謝しています。
<名無き仙人>




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