『予想どおりに不合理』をわかりやすく解説|人間が「予想どおり」に反応する理由
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もし、目の前にいる人が「次に、どんな行動をするのか?」
それが、事前にわかるとしたら・・ちょっと怖くないですか?
もちろん「明日の午後3時に、田中さんがコンビニでコーヒーを買います」
みたいな未来予知の話ではありません。
でも実は、「人間を、こういう状況に置くと、こういう判断をしやすくなる」
ということなら、ある程度、事前に予想できるんです。なぜなら・・
私たち人間は、自分で思っている以上に、**「予想どおり」に反応しているからです。**
今回ご紹介するのが、こちら。
★アマゾン★→予想通りに不合理
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行動経済学者、ダン・アリエリーさんの世界的ベストセラー。
**『予想どおりに不合理』**という本です。
この本、タイトルが秀逸ですよね。
単に、「人間は不合理です」ではない。
**「予想どおりに、不合理」**なんです。
つまり、私たちは、「自分で考えて、自分の意思で判断している」と思っているけれど・・
実際には、特定の状況になると、多くの人が同じような不合理な判断をする。
しかも、**どういう不合理な判断をするのかまで、ある程度予想できてしまう。**
これって・・そう、名無き仙人の話で、よく出てくる他者メタ認知の話に、似ていますよね。
他人の脳内で、浮かぶであろう思考や感情が、事前に、予想できてしまう。
まるで、超能力のようでいて、実は、シンプルな公式で、簡単に行えてしまうスキルなのですが・・
今日は、この本に出てくる面白い実験を紹介しながら・・
「なぜ人間の行動は、事前に予想できてしまうのか?」
その背後にある、人間の認知や欲求、本能の仕組みについて見ていきましょう。
そして後半では、この話が、**「他者メタ認知」**と、どう関係してくるのか?
そして、最後には、**「じゃあ、自分自身はどうなの?」**というところまで考えてみたいと思います。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
自己理解、他者理解・・そして、人間理解が進む面白い話、是非、最後まで、お楽しみください。
それでは・・
1.要約『予想どおりに不合理』
まず、この『予想どおりに不合理』という本。
世界で100万部以上売れ、30以上の言語・地域で出版された世界的ベストセラーなのですが・・
**「人間は、自分で思っているほど合理的には判断していない」**ということを、さまざまな実験から明らかにしている本です。
私たちは普段、「自分で考えて、自分の意思で選んでいる」と思っていますよね。
ところが実際には、値段の見せ方や、比較対象、無料という言葉、そのときの感情や欲求など・・ちょっとした条件によって、判断は簡単に変わってしまう。
しかも、その不合理な反応には一定のパターンがあるため、「人は、こういう状況になると、こう反応しやすい」ということまで予想できてしまう。
それを、行動経済学の面白い実験を通して紹介しているのが、この『予想どおりに不合理』という本なんですね。
2.人間は、本当に合理的に判断しているのか?
まず質問です。あなたは今日、何を食べるか?
何を買うか?誰と付き合うか?どの商品を選ぶか?
どうやって決めていますか?
「自分なりに考えて決めている」と感じますよね。
例えば、3万円の商品を買ったとします。
「いろいろ比較して、これが一番良かったから買った」
本人としては、そう感じています。
でも・・もし、その商品を買う直前に見せられた情報を変えるだけで、あなたが選ぶ商品まで変わってしまうとしたら?
本当にそれは、**「自分で決めた」**と言えるのでしょうか?
【選ばされた】とも、言えそうですよね。
『予想どおりに不合理』では、こうした人間の不思議な意思決定が、さまざまな実験を通して紹介されています。
具体的には・・
~比較対象を置くだけで「欲しいもの」が変わる~
まず、とても有名なのが、**「相対性」**についての話です。
人間は、物の価値を絶対的に判断するのが、あまり得意ではありません。
例えば、Aの商品が1万円。Bの商品が2万円。
これだけ見せられると、「Bは高いな」と感じますよね。
でも、その横に【Cの商品、5万円】が置いてあったら?
今度は2万円のBを見て、「あれ?これくらいなら、そんなに高くないかも」と感じる。
商品の中身は何も変わっていません。Bは、ずっと2万円です。
変わったのは、**比較対象だけ。**
ところが、私たちの頭の中では、「高い」が、「意外と安い」に変わる。
『予想どおりに不合理』では、雑誌の購読プランなどを使った実験から、こうした人間の性質が紹介されています。
ここで面白いのは、本人には、**「比較対象に操られた」**という感覚がないことです。
本人としては、「自分で比較して、一番いいものを選んだ」と感じる。
でも、比較対象を変えると、選択も変わる。
ということは・・
もし、お店側が、「この商品を売りたい」と思ったとき、その商品そのものを変えなくても・・
**横に何を置くか?**を変えるだけで、人間の選択をある程度誘導できることになります。
つまり、**人間がどう反応するのか、ある程度予想できる**ということなんです。
~なぜ「無料!」を見ると欲しくなるのか?~
もう一つ、この本で有名なのが、**「無料」**についての話です。
0円と1円。たった1円の差ですよね。
ところが人間は「無料です!」と言われた瞬間、急に魅力を感じます。
例えば「送料無料まで、あと500円」と言われると、必要のない500円の商品を追加してしまう。
「いや、それ本当に得してる?」という話ですよね。
でも人間は、「無料」に強く反応する。
だから企業も、無料体験、送料無料、初月無料などを使います。
つまり企業側は、「無料にすると、人はこう反応しやすい」と知っている。
これも、他人の行動をある程度、事前に予想できている!ということなんですね。
では、最後に、もう1例、見てみましょう。
~最初に見た数字で、判断が変わる~
面白いのが、**「アンカリング」**という性質です。
例えば、最初に10万円の商品を見た後で、3万円の商品を見ると、「安い!」と感じる。
でも最初から3万円だけを見たら、「3万円か。高いな」と思うかもしれません。
同じ3万円なのに、最初に見た数字によって判断が変わるんです。
だから「通常価格10万円、今だけ3万円」と言われると、すごくお得に感じる。
でも本来考えるべきは、「そもそも、この商品に3万円の価値があるのか?」ですよね。
つまり人間は、最初に与えられた情報を基準に判断しやすい。
これも、最初に何を見せるかで、その後の反応をある程度予想できるということなんですね。
ちなみに、こういった『人間の反応』は、企業側は知っていて・・
マーケティングや販売に、当たり前に活用しているんですよね。
そのため、私達も消費者として「あ、これ、『予想どおりに不合理』で言ってたやつだ」ということで・・
比較や、無料や、アンカリングなどに影響されることなく、賢く、買い物をしていきたいものですよね。
3.なぜ人間は「予想どおり」に不合理なのか?
さて、ここで、もう一度タイトルに戻ってみましょう。
**『予想どおりに不合理』**
人間は、確かに不合理です。
でも、完全にランダムに、不合理な行動をしているわけではありません。
ポイント
比較対象を置かれると、判断が変わりやすい。
無料になると、必要以上に魅力を感じやすい。
最初に見た数字に引っ張られる。
つまり、**似たような状況になると、多くの人が似たような方向に反応する。**
だから、「予想どおり」なんですね。
では、なぜこんなことが起きるのでしょうか?

理由の一つは、**私たちが、同じ「人間」だからです。**
もちろん、性格も違います。
生まれ育った環境も違います。
知識も違います。経験も違います。
だから全員が100%、同じ行動をするわけではありません。
でも、その一方で、私たちは全員、ホモ・サピエンスという同じ生物です。
そして人間には、ある程度共通した認知の仕組みがあります。
ゆえに、人間の表面的な言葉や行動だけを見ていると「人それぞれ」に見える。
でも、**その行動を生み出している仕組みまで見ていくと、共通するパターンが見えてくる。**
だから「この人が絶対こうする」という未来予知はできなくても・・
「人間は、こういう状況になると、こういう方向に反応しやすい」ということなら、ある程度わかる。
だからこそ、**他人の行動を事前に予想することも、ある程度できてしまう**というわけです。
で、実は、これ・・
4.実はこれ「他者メタ認知」とも関係が深い

そして、この話、**「他者メタ認知」**とも、関係が深い話なんですね。
表面的に見ると、人には、それぞれ個性があるし、自由意志で、それぞれが、それぞれ考え、行動している・・ように見える。
でも、『この状況では、こう反応することになりやすい』というのは、行動経済学に限った話では、ないんですよね。
例えば・・上司を前にしたAさんとBさん。
上司は、Aさんばかり、「君は本当、優秀だよね」「仕事も頑張っているし」と褒めています。
しかも3分くらいずっと。Bさんには、いっさい、触れない。
では、この時、Bさんの脳内では、どんな思考や感情がわいているでしょうか?
予想してみてください。
性格のいいBさんなら・・
「Aさんはすごいよね」「上司から褒められたお祝いで、Aさんにケーキを買ってプレゼントしてあげよう」
そうは・・表面上は、なる場合もありますが・・
性格がいい人であっても、人間である以上、必ず、一次反応としては「私だって、頑張ってるのに」がでます。
普通は、こうなるでしょう。
人間の一次反応
「くそ。なんでAさんばかり褒められるの?」「私だって、頑張ってるのに」
まあまあ、当然、そうなりやすいですよね。
これは性格の問題ではない。
なぜなら、私達には【自分の価値を認められたい】欲求が、備わっているから。
だから、まあ、この例は、簡単な例でしたが・・
実は、事前に、他人の脳内で「どんな思考や感情がわくか?」「なぜ、そうなるのか?」まで、読めてしまう。
簡単・シンプルな公式で、読めてしまうのが他者メタ認知なんですね。
そう、世の中的には、ほぼ、知られていませんが・・
実は、高度に、他人達の脳内を読みながら、生きている人達も、いる。
そのことを、私自身、他者メタ認知を獲得して、知ることになりました。
いや、だって、世の中、他人の言動を先回りして読めているからこそ、上手に立ち回れている人って、いるじゃないですか。
特に、仕事やビジネスの世界では顕著ですよね。
人の反応を事前に読めるから、営業成績が優秀だったり、人間関係が上手だったり、SNSではバズを連発できたり・・
「マジかよ。そんなカラクリがあったのか」
「マジか。世の中、これを、わかってる人達が、いるわけか」
他者メタ認知を獲得して、そう気づくことになりました。
そして、さらに、ここからが・・
5.「予想どおりに不合理」なのは、他人だけではない
さて、「予想どおりに不合理」なのは、他人だけではないんですよね。
あなたも、私も、同じ「人間」です。
ポイント
他人が、「無料!」に反応するなら、自分も反応します。
他人が比較対象に影響されるなら、自分も影響されます。
他人が最初に見た数字に引っ張られるなら、自分も引っ張られます。
他人の【自分の価値を認められたい】という欲求、自分にも、備わっています。
そう、自分にも同じことが起きているんです。
でも、ここに一つ、面白い問題があります。
それは、**他人の不合理は見えるのに、自分の不合理は見えにくい**ということ。
例えば、他人が自分の意見に固執していたら、「プライド高いな」と思える。
でも、自分が自分の意見を守っているときは、**「私は客観的に正しいことを言っているだけ」**と感じられる。
これ、自我の防衛反応による現象なのですが・・
だから、『予想どおりに不合理』を読んで、「人間って不合理なんだな」「他人って単純だな」
で終わってしまうと、もったいない。

最後に、**他人に向けていた視点を、自分自身にも向けてみる。**
自己メタ認知
「今、自分はなぜ、これが欲しいんだろう?」
「なぜ、私は「この意見だけは絶対に正しい」と思っている?」
「なぜ、私は、こんなに他人から認められたいんだろう?」
そんなふうに、一歩引いて観察してみる。
すると、「あ・・」「今の自分も、予想どおりに反応しているのかもしれない」と気づく瞬間があります。
このように、自分の背後で動いている仕組みまで、一歩引いて観察してみる。
これが、**自己メタ認知**であり・・

他者メタ認知によって、他人達の本能的な自我反応を、観察できるようになると・・
本来であれば、自我の防衛反応により、観察できない【自分自身の本能的な自我】すら、観察できるようになっていくんですね。
他人のことは、自我の防衛反応が起きず、客観視しやすいですから。
そう、だから・・
私は、他者メタ認知を知ったことで、他人達の本能的な自我反応を、観察できるようになり・・
その結果、その後に、【自分自身の本能的な自我】すら、観察できるようになっていったんです。
メタ認知5階層でいえば、階層4【本能的な自我メタ認知】へと、進むことができた。
そう、だから、他者メタ認知って、『意識進化の最終スキル』でもあるんですよね。
「い~や、他者メタ認知、すごくない!?」
そうなんですよね。一度、身につけると、一生役立つので、タイパも抜群です。
他者メタ認知について詳しくは、動画講座で紹介しており・・
通常版の『他者メタ認知講座』と・・
上級編の『他者メタ認知講座』の2種類があります。
まずは、基本として、通常版の『他者メタ認知講座』がおすすめです。
そして「さらに詳しく学びたい」という場合には、上級編も、おすすめです。
動画の冒頭部分は無料公開していますし、気になる方は、以下で、気軽にチェックしてみてください。
★通常版★→「わからない」を卒業♪相手の脳内が読める【他者メタ認知講座】具体的な内容
★上級編★→本能的な自我メタ認知の講座(他者メタ認知編)|内容解説
6.まとめ
今回は、**『予想どおりに不合理』**をご紹介しながら、人間の不思議な反応について見てきました。
私たちは、一人ひとり違う人間です。でも同時に、**同じ「人間」でもある。**
だからこそ、「こういう状況では、こう反応しやすい」という共通パターンがあり、他人の行動も、ある程度は事前に予想できる。
そして大切なのは、その視点を、最後に**自分自身にも向けてみること。**
「あ、今の私も、人間として予想どおりに反応しているのかも」
そう気づけるだけでも、感情や欲求に振り回されることが、少しずつ減っていきます。
他人を理解することは、巡り巡って、**自分自身を理解することにもつながっていく**んですね。
ラスト
人間の仕組みがわかってくると「あの人、なんであんなことするの?」というイライラも・・
「なるほど。人間って、こういう時、こう反応することになるから、まあ、当然だよね」
そんなふうに、少し違って見えるようになります。
そして自分に対しても、「なんで私は、こんなことを考えてしまうんだろう?」そう責めるのではなく・・
「ああ、今こういう反応が起きているな。これは、人間として、当然の反応だよね」
そう、一歩引いて見られるようになる。
他人がわかる。自分もわかる。
そして、人間そのものが、少しずつわかってくる。
そうすると、今まで複雑に見えていた人間関係や、自分自身の悩みも、意外とシンプルに見えてくるのかもしれません。
というわけで今回は、**『予想どおりに不合理』なぜ他人の行動は事前に予想できてしまうのか?**というお話でした。
今回の話が、自己理解、他者理解、そして人間理解を深めるきっかけになれば嬉しいです。
なお、世界的なベストセラー『予想どおりに不合理』では、今回、お話していない・・
**「先延ばし」「所有すると価値を高く感じる心理」「期待が判断に与える影響」**など、人間の不合理な行動が他にもたくさん紹介されています。
面白い本なので、気になる方は、チェックしてみてください。
また、メタ認知や、メタ認知5階層、それに他者メタ認知など、関連記事が、以下となります。
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
・【保存版】メタ認知とは?|思考と感情を客観視する脳機能を5階層で完全解説
・【他者メタ認知】人の心を読む能力|他人の気持ちや考えがわからない人へ
最後まで、ありがとうございました。感謝しています。
<名無き仙人>




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