思考も心の声も「私ではない」|観察者意識の正体とメタ認知やり方
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これ、わかる人、いますか?
いや、私、自分の思考を、信用していないんですよね。
心の声も、信用していない。

「信用していない」というか、正確には「あぁ、今、こんな思考が浮かんでいるな」と、自分の思考を観察している。
あなたには、この感覚、ありますか?
実はこれ、メタ認知能力が高くなった人に、共通して起きる現象なんですね。
ゆえに、世界中の各言語で『自分の考えを信じるな』などのYouTube動画がバズったりしているし・・
悟りの大御所エックハルト・トールは「思考は、自分ではない」みたいな話をするわけですね。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
通常は、こう言われますよね。「心の声に、従え」「自分の考えを信じろ」
で、まあ、これって、一般マス層向けの話で・・
今回は、その【心の声】や【思考】の正体を、暴きながら・・

メタ認知の各進化段階において、【心の声】や【思考】の位置づけが、自分の中で、どう変わっていくのか?
そんな話を、楽しんで頂けたらなぁと思っています。
なお、【心の声】や【思考】すら、「あ、これ、私じゃないわ」と悟ってしまうと・・
恋愛・人間関係、仕事、お金、投資・・何をするにも、うまくいきやすくなります。
その理由は後述しますね。それでは・・
1.【心の声】や【思考】の正体
あなたも日々、職場などで、いろいろ考えていますよね。
「あの人、優しいな」とか「あ、今日はコンビニ寄って帰ろう」とか・・
【心の声】も同様。
で、まあ、そういう思考や、心の声は、【私の考え】であり【私の心の声】ですよね。
言い換えると。
思考は、私が考えていることであり、心の声は、私の本音ですよね。
でもね、これ、科学的には、どうなのか?
実は、ちょっと違うんですね。
私たちは「私が考えている」と感じていますが・・
脳科学や認知科学では、思考の多くは、意識的に1つ1つ作っているわけではありません。
例えば、突然・・
「あ、今日コンビニ寄ろう」そう思った時。
その思考が浮かぶ前に、「よし。今から『コンビニに寄ろう』という思考を作るぞ」とは、考えていませんよね。

気がついたら、勝手に浮かんでいる。
「あの人、なんか嫌い」
「仕事、辞めたいな」
「もっと、お金欲しいな」
これらも同じ。
過去の記憶、経験、感情、身体の状態、周囲からの刺激、そして本能など。
さまざまな要因をもとに、脳が自動的に情報処理した結果として・・ポンッ。
「思考」が自動で作られ、意識上に、浮かんでくる。
もう1度。
思考は、自動で作られ続けており、そのうちの少しが、意識上に浮かんできて、認知されている。
つまり。
「私が思考を作っている」というより、「思考が勝手に浮かんできて、それを私が認識している」
この側面が、かなりあるわけですね。
試しに今から10秒間、「次に何を思いつくか?」
思いつく前に、全部決めてみてください。
できないですよね。
何が浮かんでくるか?は、コントロールできない。
気づけば、勝手に、雑念が、次々と浮かんでくる。

だから、瞑想の経験者は、こう気づきやすいんですよね。
「あぁ、今、こんな思考が浮かんでいるな」
そう、自分の脳内を、メタ認知で観察できてしまう。
では、一旦、まとめます。
実は、私達の思考や、心の声って、無意識にて、自動生成されている。
いや、本人の体感としては、「私が考えた」と、感じられますよ?
でも、実際には、自分が意識的に、意図的に、考えているのではなく・・
無意識にて、自動生成され続けていて・・
たくさん行われ続けている思考の中から、ごく一部が、意識上に上がってきて「あ、今日はコンビニ寄って帰ろう」
そんなふうに、認知されている。
そう、だから・・
2.【心の声】も【思考】も信用しない!の意味
【心の声】も【思考】も、あなたが、意識的に意図的に、考えたものではない・・
無意識領域で、勝手に作られて、勝手に浮かんでくるものであるならば。
そうだとしたら?どうでしょう。
【心の声】や【思考】って、信用に、値しますか?
いや~どうなんでしょうね。

というのも、例えば、失恋直後で、余裕がなくなり、焦っている時。
こんな心の声が浮かんできました。
「やっぱり、あの人しかいない。復縁するしかない」
まあまあ、これって、あるある!ですよね。
では、この【心の声】は、あなたが意識的に考えた、あなたの本音でしょうか?
いや~ちょっと怪しいですよね。
というのも、本能は、現状維持を望むし、新しい恋人ができるか?は、不確実だし・・
本能は、とりあえず、慣れ親しんだ元恋人を取り戻す方が安全だと判断しやすいわけですね。
しかも、失恋直後は、寂しい。不安。焦っている。
すると、それらを材料に、無意識の脳内処理の結果として・・
「やっぱり、あの人しかいない」「復縁するしかない」
そんな思考が、ポンッと浮かんでくる。
で、本人としては、それを「これが私の本当の気持ちなんだ」と感じるわけですね。
「私が考えた」「私の心の声だ」そう感じられる。
でも、ちょっと待ってください。
半年後、新しい恋人ができたら?
「あの時、なんであんなに復縁したかったんだろう?」
そう思うかもしれない。
つまり、その時の【心の声】は、絶対的な「私の本音」というより・・
その時の本能・感情・状況などから、自動生成された思考の1つにすぎない可能性がある。
だから、メタ認知能力が高い人の場合は、こうなるんですよね。
「やっぱり、あの人しかいない。復縁するしかない」という心の声が浮かんだ後に・・

「あ、今、「復縁するしかない」という思考が浮かんできたな」
「まあ、この状況であれば、当然、そういう思考が自動生成されて、浮かんでくるよね」
そう、自分の脳内で浮かんでいる思考を、信用していない。
ただ、観察している。
そもそも、「私が考えた「自分の思考」」だと、思っていない。
うん?これ、どういうこと?
3.メタ認知5階層
実は、メタ認知階層4になると、『私』という感覚の位置が、メタ認知側に、ズレ始めるんですよね。
心理学『メタ認知』とは、思考や感情を、観察・モニタリングする脳機能ですが・・
人間の【メタ認知の進化段階】は、ざっくり、次の五つの層で進化していきます。
メタ認知5階層
第1層、メタ認知なし。
第2層、感情メタ認知。感情には気づける。
第3層、思い込みメタ認知。思い込みにも気づける。
第4層、本能的な自我のメタ認知。
第5層、メタメタ認知。
でね、第3層までは、こうなんですよね。
「私が考えた」「私がこう思った」
いや、まあ、これは、普通だし、当たり前ですよね。
でも、メタ認知能力が、さらに高まり、階層4になると、こうなる。

「思考が浮かんでいるのを、私は、見ている」
そう、『私』という感覚の位置が、メタ認知側、観察者側に、ズレ始める。
すると、こうなっていく。
私は、思考でも感情でもない。
私は、それらを見ている観察者だ。
そう、スピリチャル分野で、たまに見聞きする【観察者意識】が、この第4層なんですよね。
エックハルト・トールの言う「思考は、自分ではない」みたいな話も、ここと関係していますが・・
すると、どうなる?
【心の声】や【思考】って、『私のもの』では、なくなるんですよね。
だって、私は、それらを観察している存在になるから。
で、こうなる。
「【心の声】や【思考】って、自動で作られ、勝手に浮かんでくるものだよね」
だから、ある意味、思考や、心の声を、信用しなくなる。
信用せずに、観察して、分析して、妥当性を検証するようになる。
すると、どうなる?
4.なぜ、メタ認知能力が高い人ほど、人生がうまくいきやすいのか?
・【衝撃】恋愛がうまくいかない理由は『メタ認知』階層だった|相性の正体
例えば、失恋直後に、こんな心の声が、浮かんできました。
「やっぱり、あの人しかいない。あの人以上の人なんて、存在しない。復縁しなきゃ」
この時、メタ認知階層1や2の場合は、その心の声が、そのまま事実になります。
疑いようがない事実。疑う発想すらない状態。
心の声や思考が「私の考えであり、私の本音である」という状態。
まあ、でも実際は、その心の声は、状況や心境や本能の結果として、ぽんっと自動生成された思考にすぎないんだけど・・
その心の声のままに、なんとか復縁しようと、頑張り始めるわけですね。
その意味では、本能反応のままに、思考し行動する状態。
そして、メタ認知階層3になると、激変し始めるんですね。
「あの人しかいない。あの人以上の人なんて、存在しない」
そう思考した後に、こうなる。

「いや、ちょっと待て。それって、でも、私の思い込みかも」
そう、思い込みを疑える・・つまり、自分の思考を疑えるようになるのが、第三層なんですね。だから・・
「いや、今は焦ってるだけかも」
「そういうえば、前の失恋の時も、同じように「この人しか、いない」って、考えてたよね」
「で、結局は、新しい出会いがあったわけで・・じゃあ、今の思考「あの人以上の人なんて、存在しない」も、怪しいな」
そんなふうに思考し始め、結果的に、行動が変わるんですね。
本能のままに、復縁を求めるのではなく・・
本能的な衝動としては、寄りを戻したい気持ちもあるけれど。
「新しい出会いに進む方が合理的」と、前に進み始める。

そして、第四層では、さらに顕著。
「「復縁するしかない」という思考が、浮かんでいるのを、私は、見ている」
そもそも、思考を、自分の考えだと、思っていない。
「まあ、この状況であれば、当然、本能反応として、そういう思考が自動生成されて、浮かんでくるよね」
本能的な自我すら、メタ認知できるがゆえに・・
自動思考の発生源まで把握しており、「なぜ、この自動思考が今、浮かんできたか?」
その理由まで、わかる状態。
だから、超高度に、自分をコントロールできる。
本能反応に、振り回されない。
まあ、今回は、復縁を例にしましたが、お金とか投資とか、仕事とか、人間関係でも、同様で。
だから、メタ認知能力が、高まれば高まるほど・・
より高い視座から、より合理的な判断を行えるようになり、その当然の結果として、物事がうまくいく機会が増えていくんですよね。
補足解説:「自分は正しい」という思考
【心の声】や【思考】を、信用しなくなる方が、人生うまくいく機会が増える理由ですが・・
・【自分が正しい】と思い込む人の心理と特徴|プライドが高い人と認知バイアスの関係
実は、【心の声】や【思考】って、「自分は正しい」に、かなり引っ張られているんですよね。
ここ、人生のネタバレ的な話になってしまいますが・・

例えば、夫婦喧嘩をした時。
「いや、どう考えても、相手が悪いでしょ」
「私は悪くない」
「普通、そんな言い方しないでしょ」
こんな思考が、次々と浮かんできますよね。
で、ここが重要なんですが・・
その思考って、本当に、「夫婦関係を良くするため」に、行われているのでしょうか?
違う場合が、結構ありますよね。
実際には、**「自分は正しい」****「自分は悪くない」**
これを証明するための、思考が生成されていることが多い。
つまり、思考のゴールが、「どうすれば、うまくいくか?」ではなく・・
**「どうすれば、自分の正しさを守れるか?」**になっている。
だから・・
「相手のここが間違っている」「だって、あの時もそうだった」「やっぱり私は悪くない」
【自分の正しさ】を証明するための思考ばかりが、次々と頭に浮かんでくる。
その結果、プライドや自尊心は守られる。
「やっぱり、私は正しい。相手が悪い」
気持ち的には、スッキリするかもしれない。
でも、夫婦関係は悪化する。
つまり、**「自分を正しいと思える思考」と「人生がうまくいく思考」は、別物**なんですね。
これは、恋愛でも、仕事でも、投資でも同じ。
だからこそ、自分の思考を、そのまま信用しない。
「あ、今、私は『自分は正しい』を守るために、こう考えてない?」
「この思考に従うことは、本当に、長期的に見て合理的?」
そう、メタ認知で、一歩引いて検証する。
すると、**「自分が正しいか?」ではなく、「どうすれば、うまくいくか?」**
こちらを基準に、考えて、行動できる機会が増えていく。
だから、メタ認知能力が高まるほど、恋愛でも、人間関係でも、仕事でも、お金でも・・
結果的に、人生がうまくいく機会も、増えていくわけですね。
5.まとめ
では、最後にまとめますね。
今回、一番お伝えしたかったことは・・
「心の声を無視しろ」「自分の考えは全部間違っている」という話では、ありません。
そうではなくて。
心の声も、思考も・・それらは、観察対象でありいったん、疑ってみていい。という話なんですね。
「あの人しかいない」「私はダメだ」「絶対に、相手が悪い」
「もう仕事を辞めるしかない」「今すぐ、これを買わなきゃ」
そういう思考が浮かんできても・・
それが、そのまま『自分が意識的に考えた思考』とも限らないし、【真実】とも限らない。
その時の感情や、本能や、過去の経験、思い込みなどから・・
ポンッと、自動生成されて、浮かんできた思考かもしれない。
だから、メタ認知で、一歩引いてみる。
「あぁ、今、こんな思考が浮かんでいるな」
まずは、それだけでいいんですね。
そして、少し余裕があるなら・・
「なんで、今、この思考が浮かんできたんだろう?」
「この考えって、本当に合理的?」
「この思考に従ったら、長期的には、どうなる?」
そうやって、自分の思考すら、観察対象にしてみる。
すると少しずつ・・
思考に振り回される人生から、思考を使う人生へ変わっていくんですね。
これが、メタ認知能力を高める大きなメリットの1つです。
だから、もし今後・・
不安になったり。腹が立ったり。焦ったり。
「絶対に、こうするしかない」そんな心の声が聞こえてきた時には・・
今日の話を、ちょっとだけ思い出してみてください。
「あ、今、そういう思考が浮かんでいるんだな」それだけでいい。
思考を消す必要もない。感情をなくす必要もない。本能を否定する必要もない。
ただ、気づいて、観察する。
すると、今までは【心の声】に自動的に反応するしかなかったところに・・
「私は、どうする?」という、小さな選択肢が生まれ始めます。
私は、ここが大事だと思っていて。
メタ認知能力が高まるというのは、頭が良くなるとか、難しいことがわかるようになるとか・・
それだけの話ではないんですね。
自分の中に浮かんでくる思考や感情に、人生を全部、任せなくてよくなる。
恋愛でも。人間関係でも。仕事でも。お金でも。
「今、私はこう感じている。でも、どう行動するか?は、別の話だよね」
そう、一歩引いて、選べるようになっていく。
だから、私は、自分の思考を信用していません。
でも、それは決して、ネガティブな意味ではないんですね。
むしろ逆。
自分の思考すら、一歩引いて見られるようになると、人はもっと自由に生きられるようになる。
私は、そう感じています。
というわけで「思考する私」から「思考を見ている私」へ。
ともに、メタ認知進化という大人の趣味を、楽しんでまいりましょう。
なお、階層4「私の位置がズレる」や、メタ認知や、メタ認知5階層など、関連記事が以下となります。
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<名無き仙人>




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