メタ認知が高い人の特徴とは?頭がいい人ほど「一歩引いて考える」理由
※この記事の動画verは、こちら↑
職場の飲み会で、思考レベルが異なる5人が、頑固な上司の悪口を話しています。
あなたは普段、どんな思考をしていますか?
1の人「あの上司、マジでムカつく。自分が間違ってたくせに・・本当、頑固。」
2の人「わかる。私も今日、ムカついた」心の声(あ、思い出したらイライラしてきたかも)
3の人「うーん、まあ・・」心の声(私自身にも「上司はこうあるべき」という思い込みがあるのかも)
4の人「確かに頑固だよね」心の声(人は本能反応として、自分の間違いを認められないからなぁ)
5の人「まあ、本人は自分が頑固だとは思ってないんだろうね」
心の声(でも「頑固な上司だ」と見えているのも、結局は私の脳がそう認識しているだけなんだよな)
さて、あなたは、何番の人に近いでしょうか。
実はこれ、学歴的な『頭の良さ』の差ではなく、【メタ認知能力】の差なんですよね。

心理学【メタ認知】とは、思考や感情を、観察・モニタリングする脳機能。
簡単にいえば、自分を一歩引いて、客観的に見る能力です。
このメタ認知能力の差が、会話の中でも、普段の考えにおいても、大きな差を作り出している・・
いわゆる『地頭がいい人』って、メタ認知能力が高い人だったりするんですよね。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
この記事は「あ、だから、あの人は・・」気になる『あの人』の思考レベル(メタ認知レベル)がわかる・・
他者理解が深まるだけではなく・・
自分自身の思考レベル(メタ認知レベル)がわかる・・自己理解も深まる動画になっています。
是非、気軽に、最後まで楽しんで頂けたら幸いです。
それでは・・
1.実は、思考には2種類ある
まずは、人間の【思考の仕組み】について、簡単に見ていきましょう。
実は、私たち人間の思考には、大きく分けると2つのモードがあると言われています。
それが、【システム1】と【システム2】です。
例えば・・道を歩いていたら、突然、目の前から自転車が飛び出してきた。
「危ない!」その瞬間、私たちは、いちいち考えませんよね。
反射的に、サッとよけます。
こうした、素早く、自動的に働く思考が【システム1】です。

ムカつく上司の話題になったら「あ、あの上司ムカつく!」と、即座に浮かぶ、そう、その思考がシステム1の思考。
私たちが普段、「自分で考えている」と思っていることの中にも、実はこうした自動的な思考、たくさんありますよね。
一方で・・「ちょっと待てよ」と、一旦立ち止まって考えることも、ありますよね。
例えば、「あの上司、ムカつく!」そう自動的に、瞬時に感じた後に・・
「でも、なんで私は、こんなにムカついたんだろう?」と考えてみる。
こうした、時間やエネルギーを使って、意識的にじっくり考える思考が【システム2】です。
つまり、すごく簡単に言えば・・
ポイント
【システム1】は、**パッと、自動的に反応する思考。**
【システム2】は、**一旦立ち止まって、じっくり考える思考。**
なんですね。
そして、【メタ認知】は、このシステム2的な思考と深く関係しています。
「上司が悪い!」という、自動的に出てきた思考を、そのまま現実だと思うのではなく・・
「ちょっと待て」「私は今、なんでこう思ったんだろう?」
そう、**自分の思考そのものを、一歩引いて観察してみる。**これが、メタ認知。
そして面白いのが、同じ出来事が起きても・・
この【自分の思考を、どこまで一歩引いて見ることができるか?】メタ認知のレベルによって、人それぞれ、考える内容が変わっちゃうんですよね。
それが、冒頭に登場した5人です。
「うん?メタ認知にも、レベルがあるの?」
はい、そうですよね。
2.メタ認知5階層(考え方のレベル編)
自己客観視の能力、メタ認知には、個人差が大きいことが判明していて・・
人間の【メタ認知の進化段階】は、ざっくり、次の五つの層で進化していきます。
メタ認知5階層
第1層、メタ認知なし。
第2層、感情メタ認知。感情には気づける。
第3層、思い込みメタ認知。思い込みにも気づける。
第4層、本能的な自我のメタ認知。
第5層、メタメタ認知。
つまり、日々、ほとんど、メタ認知を使わずに生きている人もいれば・・
高度なメタ認知を使って、生きている人もいて、社会のなかで、混在しているんですよね。
そして、「あの人、マジで地頭いいよね」「考え方のレベルが違う」
そう言われる人は、メタ認知階層が高い傾向があるようです。
では、1階層づつ、見ていきましょう。
~第1層、メタ認知なし~

第1層の人は、普段、メタ認知を、ほとんど使わずに生きていて・・
超没入状態で、生きているんですよね。
ふっと、1歩、引いて、自分を客観的に見る機会が、ない。
そのため、素早く、自動的に働く【システム1】の思考のままに考え、発言しがち。
だから、頑固な上司の話題になれば、即座にそのまま「あの上司、マジでムカつく。」と発言する。
また、自分の感情にも気づかないため、怒ったら、怒りのままに、相手が気づく発言をしたり・・
で、自分がそう、振舞っていることにも、自覚が伴っていない。
一緒にいると「この人、なんか思考が浅いんだよな」そんな印象を受けることになりやすいですが・・
こう聞いてみて、身近に、思い当たる人、いませんか?
~第2層、感情メタ認知~
第2層の人は「あ、私は今、イライラしてるかも」自分の感情には、気づけるんですね。
そのため、感情に支配されたままに思考し発言する機会が減ります。
「わかる。私も今日、上司にムカついた」システム1のままに思考し発言した後・・
(あ、思い出したらイライラしてきたかも)そう自分の感情に気づける。
だから、ヒートアップして、上司の悪口が止まらなくなる第1層の人を「まあまあ」と、なだめる役になったりします。
職場や家庭の中で「感情的に安定している人。(すぐキレない人)」と、評価されやすいです。
こう聞いてみて、身近に、思い当たる人、いませんか?
~第3層、思い込みメタ認知~

ここから、考え方のレベルが、急に上がり始めます。
第3層の人は「あ、これ、私の思い込みかも」自分の思い込みにも、気づける段階の人。
ゆえに、「うーん、まあ・・確かに上司は頑固だけど」システム1の思考に、のまれることなく・・
(私自身にも「上司はこうあるべき」という思い込みがあるのかも)そう、自分の思い込みや前提を、疑う。
そのため、社会の大多数は、階層1と2の人達のなかで。
「いや、そもそも、前提それ自体が、おかしくない?」
そんなふうに、一段、深い視点で考えた発言を、したりし始めて・・
「あの人、考え方が深いよね」と、評価されたり・・あるいは!
「あの人、なんか小難しいよね」と、逆に、理解されなかったり、することになりやすいようです。
こう聞いてみて、思い当たること、ありませんか?
~第4層、本能的な自我メタ認知~
この考え方のレベルに達している人には、普段、なかなか遭遇しません。

第4層の人は「あ、これは、本能反応(自我反応)だな」本能的な自我の反応すら、客観視できる段階の人。
ゆえに、「確かに、上司は頑固だよね」と、表面的には共感しつつ・・
(人は本能反応として、自分の間違いを認められないからなぁ)と、心の中では、達観した視点や思考をもっていたりします。
では、なぜ、その自分の達観した視点や、考えを、相手に話さないのか?
理由は、他者メタ認知。
階層4の人は、他者メタ認知も獲得しているケースが多いがゆえに・・
「今、この場で、このレイヤーの話をしても、相手が理解できない」そのことも、わかってしまう。
ゆえに、普段は、相手の認知レベルに合わせた発言しか、しない傾向があります。
~第5層、メタメタ認知~
この層の人は、もはや、存在それ自体が、都市伝説レベル。
その人は、自然体で、普通に会話し、目立たないし、特別、周りからは印象に残らない人ですが・・
その人の脳内では、ただ、『現象が現れている』という認知が、バックグラウンドで起きています。
さて、では、各階層の理解が進んだうえで、もう1パターン、5人の思考レベルを観察してみましょう。
3.考え方の各レベル(メタ認知5階層編)
例えば、友達と、12時に駅前で待ち合わせをしていた。
でも、12時になっても来ない。10分経っても来ない。そして30分後。
「ごめん、ごめん。寝坊した」
そう言いながら、悪びれる様子もなく、友達がやってきた。
こんな時、あなたなら、どう考えるでしょうか?
まずは・・
~第1層、メタ認知なし~
「は?ありえない」
「30分も待たせて、なんでそんな普通にしてるの?」
「酷い。最低。ムカつく」
第1層では、頭の中にパッと浮かんだ思考を、そのまま【現実】として認識します。
「30分遅刻された」だから・・
「相手が悪い」「相手は非常識」「私は怒って当然」
ここに、ほとんど疑いがない。
だから、そのまま不機嫌な態度になったり・・
「普通、連絡くらいするでしょ?」と、怒りを相手にぶつけたりする。
もちろん、実際、遅刻した相手にも問題はあります。
ただ、この動画におけるポイントは、そこではなくて・・
**自分の頭の中に出てきた判断と、客観的な現実が、ほぼ一体化している。**
これが、第1層なんですね。
では、第2層になると・・
~第2層、感情メタ認知~
「もう、30分も待ったんだけど」
そう言いながら・・心の中では、(あ、私、結構イライラしてるな)と、自分の感情に気づく。
「相手が悪い」だけではなく、**「今、私は怒っている」**と、自分自身の内側にも、視点が向くわけですね。
すると、(このまま言ったら、キツい言い方になりそう)
そう気づいて、一旦、黙ったり・・少し落ち着いてから話したりできる。
これだけでも、人間関係では、かなり大きな差になりますよね。
では、第3層。
~第3層、思い込みメタ認知~
友達が30分遅刻してきた。
当然、一瞬、「え~。マジかよ。酷い!」とは思う。
でも、その後・・
(なんで私は、こんなにイライラするんだろう?)と、自分の反応を掘っていく。すると・・
(ああ・・私には「時間は絶対に守るべき」という思い込みが、かなり強くあるのかも)と気づく。
もちろん、だから、「遅刻してもいい」という話ではありません。
ただ**「相手が100%悪いから、私は怒っている」**だけではなく・・
「自分の中にある価値観や思い込みも、この怒りを作っているのでは?」と考えられる。
すると、「時間を守らないなんて、人としてありえない」だった世界が・・
「私は、時間を守ることを、かなり大切にしている人なんだな」に変わってくる。
そう。第3層になると、**相手について考えているようで、自分についても考え始めるんですね。**
だから、自己改善が急速に進み始めるのも、第三層から。
では、さらに、第4層。
~第4層、本能的な自我メタ認知~
「いや~、30分は長かったわ」
普通に、そう話している。でも、頭の中では・・
(自分の時間を軽く扱われたように感じて、自我が反応し、私の中で、怒りが生じているな)
(「自分は大切に扱われるべき」という感覚を傷つけられたから、怒りが出てるのか)
そんなふうに、**自分という人間そのものを、一歩離れたところから観察しています。**
そして同時に、相手についても・・
(この人は「30分くらい大丈夫」という感覚なんだろうな)
(ここで正論をぶつけても、たぶん「細かいな」と感じるだけだろうな)と見る。
だから、「普通は遅刻しないでしょ!」と、相手を教育しようとはせず・・
「次から遅れそうなら、LINEだけしてね」必要なことだけ伝える。
そして、もし、それでも毎回遅刻してくるなら・・
「この人は、こういう人なんだな」と理解して、次からは自分も少し遅めに行く。
あるいは、待ち合わせ場所をカフェにする。
あるいは、そもそも会う頻度を減らす。
つまり、**相手を変えようとするより、自分の行動を変える。**
こういう対応になりやすいんですね。
あなたは、どうでしょうか?
では最後。第5層に関しては、この記事では、扱わず・・詳しくは、以下に関連記事があります。
・『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』要約|「思考は自分ではない」「今ここ」とは?
さて、まとめると・・
ポイント
第1層では、**相手を見る。**
第2層では、**自分の感情を見る。**
第3層では、**自分の思い込みを見る。**
第4層では、**自分を動かしている本能的な自我まで見る。**
そして第5層では**それら全部を見ている「私」まで、見る。**
このように、メタ認知する段階が深まるなかで、『考え方』や『考える内容』って、変わっちゃうんですよね。
これは、知識量の話でもないし、暗記力とか、数学の問題を解けるか?とか、そういう話でもない。
やはり、システム1と、システム2の、思考の差の話に、近いですよね。
4.抽象化・構造化が発生する思考レベルとは?
さて最後に「頭がいい人の考え方」で、よく出てくるのが【抽象化】や【構造化】ですよね。
抽象化とは、簡単に言えば・・個別の出来事から、共通するパターンを見つけること。
例えば、「遅刻されて怒った」「否定されて怒った」「LINEの返信が遅くて怒った」
一見、別々の出来事ですが・・
「これ全部、『自分が大切にされていない』と感じて怒ってるんじゃない?」と、共通点を見つける。
これが【抽象化】です。
そして、「自分の価値を傷つけられたと感じる」→「自我が反応する」→「怒りが生じる」
こうやって、因果関係として整理するのが【構造化】です。
では、メタ認知5階層では、どこから始まりやすいのか?
このモデルでは、第3層あたりから、抽象化や構造化が起きやすくなると考えると、わかりやすいです。
第3層になると、目の前の出来事だけではなく、その背後にある【思い込みや前提】まで見る。
そして第4層になると、「この人が悪い」という個別の話から、「そもそも人間って、こういう時に、こう反応するよね」と、さらに上から【人間の仕組み】を見るようになる。
だから、メタ認知が高い人と話していると・・
「これって、結局こういう構造だよね」と、一段上から、話の本質を掴むことがある。
これが「あ、この人、地頭いいな」と感じる理由の1つなんですね。
つまり・・一歩引いて見るから、パターンが見える。パターンが見えるから、構造が見える。
メタ認知と、抽象化・構造化は、こういう形で繋がっているわけですね。
5.まとめ
今回は【頭がいい人の考え方】をテーマに、メタ認知5階層について見てきました。
ポイント
第1層は、**思考や感情に、そのまま反応する。**
第2層は、**自分の感情に気づく。**
第3層は、**自分の思い込みや前提まで疑う。**
第4層は、**その背後にある、本能的な自我まで客観視する。**
そして第5層では、**それらを観察している「私」そのものまで、観察対象になっていく。**
階層が上がるほど、目の前の出来事に、そのまま反応するのではなく・・
一歩、また一歩と、引いたところから、物事を見るようになるわけですね。
だから、同じ出来事を経験しても、人によって、考えている内容が全然違う。
冒頭の5人の会話も、そうでしたよね。
では、あなたは普段、どの階層で考えていることが多いでしょうか?
もちろん、これは人間を優劣で分類するためのものではありません。
大切なのは「あ、今、自分はこう考えてるな」そう、自分自身の思考に気づくこと。
その瞬間から、メタ認知は始まっています。
なお、今回は、『メタ認知5階層』という視点から、考え方の各レベルを見ていきましたが・・
実はもっと、実務的な【考え方のレベル】があるんですね。
例えば、白か黒かに決めつける二元論思考や、物事を中立的に見る中立思考など・・
こちらのパターンに関する『考え方の各レベル』については、こちらの動画が詳しく・・
メタ認知や、メタ認知5階層、他者メタ認知などと合わせて、以下をチェックしてみてください。
・【17の意識レベル】波動を上げる”考え方”とは?今すぐ実践できる2ステップ
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
・【保存版】メタ認知とは?|思考と感情を客観視する脳機能を5階層で完全解説
・【他者メタ認知】人の心を読む能力|他人の気持ちや考えがわからない人へ
さて、最後まで、ありがとうございました。感謝しています。
<名無き仙人>




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