不満が止まらないのはなぜ?「私ばかり損してる」と感じる理由と抜け出し方
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頭の中で、勝手に始まる“私ばかり損してる”という物語。
実は、それを止める「小さな裏技」があるんです──。
「なんで私ばっかり…私、損してない?」
「どうして、私だけが頑張ってるんだろう…?」
そんなふうに思ってしまう日、ありませんか?
家事に、育児に、職場での人間関係。
誰にも文句を言わずに、毎日ちゃんとやってるのに、なぜか心の中では、ずっと、くすぶっている。
「私は悪くない」って思いたい。
でも、「そんな自分は性格が悪いのかな」とも思って、自分を責めてしまう。
──そんなふうに、心が疲れているあなたへ。
今日は「不平不満の正体」と『対処法』を、やさしく解説していきます。
あなたの心が、ちょっとだけ軽くなるきっかけになりますように。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
第2章:不満の感情は「自己中だから」じゃない
まず伝えたいのは──
「不満がある=悪いこと」ではありません。
私たちの脳は、本能的に「不公平だ。私は、損してる」と感じると、怒りや不満を感じるようにできています。
これは、自己保存の本能であり・・
あなたが未熟だからでも、我慢が足りないからでもなく、ちゃんと、心と脳が、正常に働いている証拠なんです。
でも──その不満が、どんどん膨らんで、「もう無理…」と、なるとき。
実はそこには、“もう一つの仕組み”が動いています。
第3章:その感情、どこからきてる?〜脳の物語づくりのしくみ〜

実は、私達の脳は、現実に「意味づけ」をして、勝手に“物語”をつくっているんです。
たとえば、こんなふうな思考が、自動的にわいていませんか?
自動思考の例
家事も育児も、私がほとんどやっている。
誰も感謝してくれない。
パートナーはスマホを見ながら、「疲れた」と言って寝てる。
ズルい。私ばっかり損してる。
こんな生活いつまで続くの?
私がやらなきゃ回らないって、なんなの?
…と、どんどん『私は被害者だ』という物語が、作られていき・・
感情が、燃料を得て、怒りやイライラが増幅していくんです。
実は、「ズルい」と感じる感情の裏には・・
本当は「報われたい」とか「わかってほしい」といった“奥の想い”が隠れています。
でもその奥にはなかなか気づけず、手前のイライラや不満だけが、ずっと心に残ってしまう。
第4章:感情を“消す”のではなく、“観る”ことで変わること
ここで大事なのが、「感情を否定しないこと」。
怒ってもいい。不満を感じてもいい。
だって、人間としての正常な反応だから。
その不満やイライラを、感じないように抑えつけると、長期的には、うつ症状などに繋がってしまいます。
そして、イライラの感情に、巻き込まれっぱなしにならない方法があるんです。

それが──【自分を客観視する】メタ認知です。
たとえば、自分が怒っているときに、「あ、私、今“私は被害者の物語”を語ってるな」と、気づくだけでいい。
「私はズルいって感じてる」
「私は報われていないと感じている」
「それを誰にも言えずに、心の中で燃えている」
そうやって**“自分の状態”を、少し引いて観ることができるとき、感情に流される力が弱くなっていく**んです。
ちなみに、ちょっとだけ補足。
私達の本能は、メンタルを保つために「自分は正しい」と思い込もうとします。
で、自分自身を『正しい人』にしておくために、「私は可哀そうな被害者だ」というストーリーを、脳が、自動的に作り出すんです。
だから、こういう思考が、自動的に浮かびやすいんです。
「私ばっかり頑張っていて、損してる。相手は酷い。私は、可愛そうな被害者だ」
そう思考し、“私は被害者の物語”を、脳内で作り出すことで・・
【私は、正しい人】という「心の安定」を、維持しているわけですね。
これも、本能による自動的な仕組みです。
第4.5章:私のリアルなストーリー──そして気づいたこと
妻が病気になった時期、家庭のすべて──
家事も、育児も、仕事も、自分ひとりで背負う状況になりました。
朝は保育園の準備、夜は、洗濯に、ご飯と洗い物。
仕事もやりながら、子どもの送り迎え、病院の付き添いまで。
理性では、「今は仕方ない」と分かってる。
誰も悪くない。
でも──
心のどこかで、こんな声が出てきました。
「なんで、私ばっかり…?」
「ちゃんと頑張ってるのに、誰からも「頑張っていて偉いね」と認めてもらえない」
そんなふうに思い、イライラしてしまう自分が、どこか「心の狭い人間」みたいで、恥ずかしかった・・
だから、自分で自分を責めてもいたんです。
しかしながら、お蔭様で。

潜在意識を書き換える方法『転生仙術』のワークにより・・
メタ認知の能力が、飛躍的に高まっていたお蔭で・・
私の頭の中で、“私は被害者の物語”が、作られていることに、気がつくことができました。
「あ~はいはい。このイライラは、本能から発生している感情だな」
「「ズルい。私ばっかり損してる」という物語が、頭の中で、作られているな」
そう、自分の脳内を客観視した瞬間、怒りがスッと、おさまっていき・・
私は、こう、自分に語りかけました。
「【私は被害者だ】という物語を、思考によって作り上げていく作業を、もう、辞めよう」
そう、実は・・
脳内の『【自分の正しさを証明したくなる物語】は、思考によって、作られているんです。
なんのために?自己保存のために、自分を守るために、本能によって。
だから、「もう、そうやって、自分を守ろうとしなくていいよ。大丈夫だよ」と、自分に教えてあげたわけです。
すると、不思議なことに・・
不平不満を感じることなく、淡々と、家事・育児・仕事などを、行えるようになっていきました。
結局、「物理的に、しんどい」というよりも・・
頭の中で、作られている『【私は被害者だ】という物語』が、私を、感情的に、しんどくさせていた・・
第5章:あなたの心に、やさしい言葉を届けてあげてください
今、もしあなたが、「なんで私ばっかり…」と感じていたら。
それは、あなたがちゃんと頑張っているからこそ。
不平不満を、感じても良いんです。
でも、その感情に“全部を支配されなくてもいい”んです。
よかったら、こう言ってあげてください。
「今日も、よくやったよね」
「誰にも言われなくても、自分だけは分かってるよ」
「今は怒ってるけど、それだけ真剣に向き合ってるってことだよね」
「大丈夫。私はちゃんと見てる。わたしのことを」
そして、もし、余裕があれば、こうも、言ってあげてください。
「『【私は被害者だ】という物語』を、もう、辞めても良いんだよ」
第6章:最後に
不平不満は、あなたを責めるものじゃなく、「自分自身を守って」と教えてくれる“心のアラーム”です。
そして、そのアラームの音を、『メタ認知』により、ちょっとだけ“観ること”ができたとき──
私たちは、その感情に支配されることなく、静かに、穏やかに、今日を生き直すことができるんです。
自分をコントロールする最上級の能力、『メタ認知』。
ともに、楽しみながら、育ててまいりましょう。
そのことはきっと、もっと面白くて、もっと楽しい人生へと、繋がっていきます。
自分の物語を、書き換える力『メタ認知』について、以下の記事が詳しいです。
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
・【メタ認知とは?】高い人&低い人の特徴『トレーニング方法』自動思考に気づく
さて、最後まで、ありがとうございました。
感謝しています。
<名無き仙人>




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