「どうでもいい」と思える力が、人生をラクにする。仏教・ニーバーの教えに学ぶ心の整え方
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「もう、どうでもいいや」この、一見すると、投げやりの言葉が・・
『ブッタの教え』や、『ニーバーの祈り』に、繋がっていくのを、ご存知でしょうか?
突然ですが──こんなふうに感じたこと、ありませんか?
「なんで、私ばっかり頑張ってるんだろう…」
「あの人の一言が、ずっと頭から離れない…」
「あのメール、心配だな。大丈夫かな?」
実はこれ、かつての私のことでもあります。
でも、あることを知ってから、私は少しずつ、ラクに生きられるようになったんです。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
第1章:真面目な人ほど、苦しくなる理由
頑張り屋さんほど、ちゃんとしようとします。
誰かを傷つけないように、期待に応えられるように、失敗しないように。
でも、現実は──思い通りにならないことばかり。
それでも、なんとかしようと全部を背負ってしまって。
そんなふうに、気づかぬうちに「気にしすぎる脳」になっていくんです。
第2章:「どうでもいい」とは、投げやりではない

最近よく聞く「どうでもいい」という言葉。
一見、投げやりに聞こえるかもしれません。
でも、仏教では「執着を手放す」という言葉があります。
「どうでもいい」とは、諦めではなく──
コントロールできないことを、そっと手放す知恵なんです。
たとえば、他人からの評価。
たとえば、結果や、過去や未来。
例えば、元恋人、片思いの人への未練、復縁願望、人生の夢・・そういった未練。
それらは、どれも「執着」を生み出し、心を重くしていきます。
第3章:小さな「手放し」で、心が軽くなる

たとえば私も、昔は「人にどう思われるか」が、すごく気になっていました。
でもある日、「もう、どうでもいいや」って、ふとつぶやいたんです。
すると、不思議と、スッと肩の力が抜けた。
「まぁ、いっか」「それも人生か」「私の全責任じゃないしな」
そんなふうに、自分を少しずつゆるめていったら・・
心も、暮らしも、どこかラクになっていったんです。
第4章:「まぁ、どうでもいいや」実践ワーク
ここで、1つだけ、やってみませんか?
ゆっくり深呼吸して、心の中で、こうつぶやいてみてください。

例えば、上司に言われた何気ない嫌味が、頭から離れない…
「…まぁ、どうでもいいや」って。
その言葉を言うことで、あなたの中の“何か”が、ゆるむかもしれません。
頭ではなく、体や心のどこかが、「もう、手放していいよ」と言ってくれるかもしれない。
繰り返すうちに、脳が「執着をゆるめる回路」を覚えていきます。
第5章:執着と無常:仏教の教えから学ぶ
ブッダは、人間の悩みの正体を、たったひとつの言葉で言い表しました。
それが、「執着(しゅうちゃく)」です。
私たちは──
「こうであってほしい」「あの人にこうしてほしい」「これだけは失いたくない」
そんな“こだわり”に、無意識に心を縛られています。
でも、現実は変わっていきます。
人の気持ちも変わるし、状況も変わる。
ブッダは、それを「無常(むじょう)」と呼びました。
変わるものに、変わらない幸せを求めるから──私たちは苦しくなる。
だからこそブッダは、「手放しなさい」と説いたんです。
「全部どうでもいい」と思うことは、諦めではなく、**智慧(ちえ)**なんです。
変わるものは、流れにまかせて。
変えられるものだけに、やさしく手を差し伸べて。
そうやって、自分の心を静かに守る。
それが、ブッダの教えの神髄の1つなんだと思います。
第7章:ニーバーの祈りが教える3つの力

ここで、ひとつの祈りをご紹介させてください。
心が揺れるとき、私がそっと思い出す言葉です。
ニーバーの祈り
『変えられないもの』を受け入れる心の平安を。
【変えられるもの】を変える勇気を。
そして、その違いを見極める知恵を、私に与えてください。
これは、「ニーバーの祈り」と呼ばれる言葉です。
ブッダの教えにも、どこか通じている気がします。
私たちはつい、すべてを変えようとしてしまいます。
他人の態度も、過去の出来事も、未来の不安も。
でも、変えられないものに執着しても、苦しみが増えるだけなんですよね。
だからこそ──
『変えられないもの』に関しては「これはもう、どうでもいい」と手放すことは、決して諦めではなく・・
**“知恵ある選択”**なんです。
あなたの中にも、きっとあります。
「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める力が。
そして「変えられないもの」を受け入れる──
その静かな覚悟が、あなたの心を守ります。
第6章:影響の輪と関心の輪の話

ここで、少しだけ、有名な話を紹介させてください。
『7つの習慣』という本の中に──「関心の輪」と「影響の輪」という考え方があります。
人は、たくさんのことを“気にして”生きています。
天気とか、政治とか、芸能人の浮気とか、上司の気分とか、関心がある領域が「関心の輪」です。
でもその中で、自分の力で“変えられること”って、実はごく一部だけなんです。
この、自分で変えられることが「影響の輪」です。
例えば、「運動するか?」とか「勉強するか?」などですね。
でね、変えられないことまで気にしていると、心は疲弊します。
コヴィーはこう言いました。
**「自分が影響できることに集中すれば、人生は変わる」**と。
「他人の言動」「過去の後悔」「未来の不安」は、たいてい“関心の輪”には入っていても、“影響の輪”には入っていません。
だからこそ──
関心の輪について「どうでもいい」と思うことは、手放す知恵であり、心を守る“境界線”でもあるんです。
では、最後に、私の人生を変えた言葉の1つを、シェアさせてください。
他人は、変えられない。変えられるのは、自分だけ。
もう1度。
他人は、変えられない。変えられるのは、自分だけ。
この言葉をつぶやくと、意識が、自分の「変えられること」ことに、集中することに、なりますよね。
変えられないことに執着する意識が減る・・意識の分散を防げる。
すると、意識の影響力が最大化するんです。
第7章:ラストメッセージ|自分をゆるすという選択
気にしないって、最初は怖いけど。
「どうでもいいや」ってつぶやいてみると、ちょっとだけ、呼吸がしやすくなったりします。
それは、無関心じゃなくて、自分を守る“やさしさ”かもしれません。
すべてを真剣に受け止めすぎないこと。
全部を完璧にコントロールしようとしないこと。
自分で、コントロールできる範囲のことに、意識を集中させること。
それが、心を軽くする小さな知恵。
今日も、心配しすぎなくて大丈夫です。
あなたは、もう充分すぎるほど、がんばってきたのだから。
私達の人生は、これからもっと軽やかに、やさしく、進んでいきます。
どうかそのまま、安心して、心を、ゆるめてあげてくださいね。
なお、関心の輪と影響の輪については、コチラの動画が詳しいです。
・【完全版】自己成長する方法『伸びる人vs伸びない人』特徴(7つの習慣)
また、「人生で得るもの、全てレンタル」という別角度から「執着心を手放す方法」を解説した動画が、こちらです。
・【恋愛/お金/仕事】執着を手放す方法(簡単♪仏教の教え)執着しないコツ
さて、最後まで、ありがとうございました。
感謝しています。
<名無き仙人>




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