“返信がない=嫌われた?”と感じるHSPに伝えたいこと
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“既読がつかないだけ”なのに、心がザワつく──
そんな自分が嫌になる日も、ありますよね。

こんにちは。名無き仙人です。
名無き仙人【プロフィール】
【幸せな生き方】ブログ2010年から続いています。感謝。
今日は、「LINEの返信が遅いだけで、不安になる」
そんなあなたのための、やさしい時間です。
「なんで返事くれないんだろう…」
「私、何か変なこと言ったかな?嫌われた?」
そんなふうに、不安でスマホを何度も見てしまうこと、ありませんか?
別に責めたいわけじゃないのに。
ただ、ちょっと気になるだけのつもりだったのに…
気がつけば、頭の中は、そのことでいっぱいになっている。
今日は、そんな“あなたの優しさ”を否定せず、そっと理解して、やさしくほどいていくお話です。
■第1章:HSPの脳の“敏感さ”

まず、前提として──
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の脳は、一般的な人よりも「刺激」や「変化」に強く反応します。
たとえば、相手の機嫌や声のトーン、表情、言葉の裏にある感情。
そういった微細なものに、とても敏感です。
そしてHSPの脳は、「何かおかしいかも?」という違和感を、すぐに“危険信号”として受け取ってしまう傾向があります。
それは、あなたの脳が “優しさと安全” を守るために、一生懸命がんばってくれている証でもあるんです。
■第2章:返信が遅れると、不安になる理由
LINEの返信が来ない──
それだけで不安になるのは、「おかしいこと」ではありません。
現代のSNS文化では・・
「即レス=関心がある」「すぐ返信がない=何かおかしい」という無意識の前提が、私たちの脳に刷り込まれています。
そして、HSPの人ほど「相手の気持ち」を大切にしているからこそ・・
返信が来ないと──
「嫌われたかも」「怒らせたかな」「嫌な気持ちにさせたかな」
そう、自分を責める方向に思考が暴走してしまうんです。
■第3章:過去の記憶が反応を引き起こす
この反応は、もしかすると──
今この瞬間だけでなく、「過去の記憶」にも関係しているかもしれません。

たとえば、子どもの頃。
親や先生の機嫌をうかがいながら過ごしていた経験。
「ちゃんとしてないと嫌われる」「空気を読まないと怒られる」
そんな記憶があると、“相手の反応”=“自分の価値”と結びつけてしまいやすくなります。
だから、「返信がない」=「自分が悪い」と反射的に思ってしまう。
これは、あなたが弱いからではなく──
それだけ、誰かの期待や感情をずっと受け止めてきた、やさしい心の証でもあるんです。
■第4章:安心の再定義
でも、本当は。
相手の返信があってもなくても、あなたの価値は、変わらないんです。
誰かの反応で、あなたの価値が決まるわけじゃない。
誰かの沈黙で、あなたがダメになるわけでもない。
返信が来ないときほど、自分にこう伝えてあげましょう。
「私は、私のままで、大丈夫」
「相手には相手の事情がある」
「この沈黙は、私を否定してるわけじゃない」
“反応”よりも、“信頼”を軸に生きる。
そんな、自分との新しい関係性をつくっていけるといいですね。
■第5章:不安を観察する|メタ認知ワーク
ここで、静かに、1つのワークをしてみましょう。
いま、あなたは不安になっているかもしれません。
返信が来ないことで、心がざわざわしているかもしれません。
でもその不安は、「あなたが弱い」から生まれているんじゃない。
それは、**脳があなたを守ろうとする“本能的な反応”**なんです。
そう、実は、『本能』の反応なんですね。
返信が来ない=「社会的なつながりが絶たれる」かもしれない──
そう感じたとき、脳は“生存危機”と判断して、不安を出してくる。
でもここで大切なのは、その【本能の反応】に巻き込まれることではなく、気づいてあげること。

たとえば、こんなふうに。
「あ、不安になってるな」
「でもこれは、“私の本能”が勝手に反応してるだけだ」
「現実じゃなく、“想像のストーリー”の中に入り込んでただけかも」
そう気づけたとき、あなたはすでに、自分の心の中心に戻りはじめています。
■第5.5章:私の中の“本能”が暴走していた話
実は、私自身にも、そんなことがありました。
ある日の夜、大切な人にLINEを送ったあと──
1時間たっても返信が来ないことがあったんです。
ただそれだけのことで、私の中の“本能”がざわざわと騒ぎ始めました。
「何か変なこと言っちゃったかな」
「もう嫌われたのかもしれない」
「やっぱり送らなきゃよかったかな」
頭の中では、次々と不安なストーリーが展開されていきます。

でも、ふと気づいたんです。
「これは、“私”が不安なのではなくて・・」
「“私の中の本能”が、勝手に妄想を暴走させているだけなんだ」
本能は、目の前の「沈黙=危険」と決めつけて、身を守ろうと、あらゆる想像を働かせてくる。
そう、実は、不安とは、本能から発生する【感情】であり、『サイン』なんです。
そして。
「もしかしたら、嫌われたのかも」などと、ネガティブな妄想が、膨らんでいくのも、本能の性質。
私達の脳が、ネガティブな妄想を進めていく性質のことを、ネガティブバイアスと言います。
・将来の不安ばかり考えてしまう原因は【本能】対処法も!潜在意識スピリチャル編
でね──
私は今、「現実」の中にちゃんといて。
『返信が来ない=危険』、ではないことも知っている。
だから私は、こう自分に語りかけました。
「妄想の中に入らなくて大丈夫」
「現実は、ただ“返信が来ていない”というだけ」
「私は、静かに待てる存在なんだ」
そう思えたとき、スマホの画面よりも、自分の中にある“静けさ”の方が、心地よく感じられたんです。
このように・・

自分の脳内で、繰り広げられている『ネガティブな妄想(不安)』を、客観的に見る力が、メタ認知。
メタ認知 とは「今の自分を、もう1人の自分がやさしく見つめている感覚」ですね。
メタ認知によって、自分の思考に、気がつけるだけで、不安は、すぅ~とおさまります。
そう、実は・・
不安や、怒りなどの『本能の反応』を、おさめる方法とは、メタ認知により、自分の思考を客観的に見ること!なんです。
自分をコントロールする最上級の方法【メタ認知】。
メタ認知については、以下の記事が詳しいです。
・メタ認知とは?【自己メタ認知vs他者メタ認知】高い人/低い人の特徴
■第6章:ラストメッセージ
LINEの返信が来ないだけで、不安になる──
そんなあなたは、とても繊細で、優しい人です。
人一倍、人との関係を大切にしてきたからこそ、その沈黙が気になってしまうんのです。
でも、もう大丈夫。
不安は「あなた自身」ではなく、「あなたの中の本能が生き残ろうとしてるだけ」なんです。
今日も、自分のことをちゃんと見てあげられた。
それは、本当に素敵なことです。
返信がなくても、不安になっても、大丈夫。
あなたの価値は、誰かの返事では決まりません。
貴方は、あなたのままで、大丈夫。
今日も、お疲れさまでした。
また、お会いしましょう。
最後まで、ありがとうございました。
<名無き仙人>




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